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ふわとろオムレツ講座・・・

ふわとろオムレツ講座・・・_e0038778_1102868.jpg料理研究家の松田美智子さんにオムレツを習ってきた。
卵料理はだし巻き卵から卵豆腐に茶碗蒸し・・・と和のものなら一応マスターしたつもりなんだけれど、洋のオムレツがどうにも上手く焼けないのが悩みのタネだった。
思えば子供の頃からの卵嫌いで(特に香りがダメ)オムレツはしっかり火を入れないと食べられなかったのだが、20歳頃の映画『ロッキー』でS・スタローンが冷蔵庫から取り出した卵を5個立て続けに割って飲み干し、凍てつく冬のフィラデルフィアの街にトレーニングに繰り出したシーンを見て、憑き物が取れたように卵が食べられるようになったのである。映画の脚本も書いてくれたスタローンにひたすら感謝!!!(笑)


卵料理は火加減と時間の管理が必要だからどちらかと言うと製菓に近いかもしれない。
松田さんのテクニックはご自身で開発した独特の鉄鍋で披露されたのだが、
『中火の強で30秒勝負』を思い描いていたのに肩すかしを食らう。

ふわとろオムレツ講座・・・_e0038778_149054.jpg火元がIHというせいもあるけれど、中火の弱~弱火でじっくりじっくり火を入れて、時々菜箸で空気穴を空ける様に生地をいじって揺する事5分。全体が半熟になったところで折りたたんで皿に出す・・・とまるでフッ素樹脂加工のフライパンの扱いなのに驚く。


もしや鉄鍋のフライパンに何か特殊加工が??・・・と思いきやただの鉄100%だとか。
『慣れない内はじっくり火を入れて作った方が上手くいきますよ』との事。
おまけに蓋も優れもの。ピッタリ蓋が出来るのに中が曇らず(ガラスが大きくて)よく見える。
フライパンも厚手で底の面積が広く、フラットな立ち上がりも熱伝導を良くしているらしい・・。

ふわとろオムレツ講座・・・_e0038778_25279.jpg中身をギッシリ入れたスペインオムレツもこの通り・・。
オムレツの語源は『Quel homme leste!』フランス語で(なんとすばやい男!)なんですって。
王様が諸国訪問に立ち寄った田舎でお腹が空いて、『何でもいいから早く作れ』と男に命じた後直ぐに出て来たのがこの料理だったからそのまま料理名になったとか!?
ちなみにスペインではふわとろオムレツは縁起が悪い・・と嫌われていてしっかり焼く、私好みです(笑)



ふわとろオムレツ講座・・・_e0038778_264636.jpg松田さんのテクニックは参考になったうえ、所作の綺麗な人だなとの印象を持つ。特に菜箸を持つ手。
後の実習の時間に『日本人なら菜箸はちゃんと持って欲しいな!!』と力を込めて指導なさっていたのも印象的でした。
講習後、我家のオムレツは劇的にふんわり度が増しました(笑)
そして何よりの収穫はオムレツそのものよりも松田さんの自信に満ち溢れた毅然とした講習姿勢なのでした。
by lime2005 | 2009-09-16 20:27 | お料理
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