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やっと♪ブラームス完聴・・・

ブラームス:コンプリート・エディション(CD46枚組)がグラモフォンレーベルから発売されたのが今年の4月。
取りあえず買っておいて聴き始めたのが先々月末。約3ヶ月かかってようやく聴き終わりました。

e0038778_3132749.jpgこれは兼ねてよりの願い、『一番好きな作曲家ブラームスの全作品を聴いてみたい』がほぼ叶った事にもなります。作品番号(op)のついた主要曲は全網羅の有り難い企画だからです。

まず聴きはじめるにあたってどう聴いていくかを考えましたが、ブラームスが作曲した順番、つまり作品番号の若い順に聴く事でした。
CD全集は音楽のジャンル別に、交響曲⇒器楽曲⇒声楽曲の順にナンバーリングされていたので、それを下の順に並び替える作業ののち、聴いて聴きまくりました。
これはブラームスの人生を辿る旅そのものに思え、その感想をソナタ形式になぞらえて4つの楽章をもった交響曲に展開させてみました(笑)以前<音楽の友>の編集企画にあったものが頭にあったからです。


第1楽章(提示部)
ピアノ・ソナタ第1番を作曲した時ブラームスは20歳。その3年後には恩師シューマンが世を去ります。
ピアニストとしてのブラームスが色濃く反映された、青年ブラームスのほとばしる情熱がみずみずしく歌われる第1楽章の第一主題は『弦楽六重奏曲第1番』第2楽章のクララへの叶わない恋への追慕としましょうか~。

・ピアノ・ソナタ第1番ハ長調Op.1
・ピアノ・ソナタ第2番嬰へ短調Op.2
・6つの歌Op.3
・スケルツォ変ホ短調Op.4
・ピアノ・ソナタ第3番へ短調Op.5
・6つの歌Op.6
・6つの歌Op.7
・ピアノ三重奏曲第1番ロ長調Op.8
・シューマンの主題による16の変奏曲嬰へ短調Op.9
・バラード集Op.10
・セレナード第1番ニ長調Op.11
・アヴェ・マリアOp.12
・2つのモテットOp.13
・8つの歌曲とロマンスOp.14
・ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15
・セレナード第2番イ長調Op.16
・4つの歌曲Op.17
・弦楽六重奏曲第1番変ロ長調Op.18
・5つの歌Op.19
・3つのデュエットOp.20
・2つの変奏曲Op.21
・混声四部合唱のための『マリアの歌』Op.22
・シューマンの主題による変奏曲Op.23
・ヘンデルの主題による変奏曲とフーガOp.24
・ピアノ四重奏曲第1番ト短調Op.25
・ピアノ四重奏曲第2番イ長調Op.26
・13の詩篇Op.27
・4つのデュエットOp.28
・2つのモテットOp.29
・3つの四重唱Op.31
・ブラーデンとダウマーによる歌Op.32
・歌曲集『マゲローネのロマンス』Op.33


第2楽章(展開部)
ブラームス30代の作品群。名作ドイツ・レクイエム他、室内楽と歌曲が充実。美しい旋律美に加えて馥郁とした音の重なり。ブラームスは思いの他歌曲を沢山作曲しています。初めて聴く歌曲も多く、愛らしい子守唄からロマンスまで気品を漂わせた名曲揃い。今回のCD全集の購入動機にこの歌曲の充実章が外せません。
・ピアノ五重奏曲へ短調Op.34
・2台のためのピアノ・ソナタ ヘ短調Op.34
・パガニーニの主題による変奏曲Op.35
・弦楽六重奏曲第2番ト長調Op.36
・3つのコラールOp.37
・チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38
・ワルツ集Op.39
・ホルン三重奏曲変ホ長調Op.40
・5つの歌曲Op.41
・3つの歌曲Op.42
・4つの歌曲Op.43
・12の歌曲とロマンスOp.44
・ドイツ・レクイエムOp.45
・4つの歌曲Op.46
・5つの歌曲Op.47
・7つの歌曲Op.48
・5つの歌曲Op.49
・カンタータ『リナルド』Op.50
・弦楽四重奏曲第1番ハ短調Op.51-1
・弦楽四重奏曲第2番イ短調Op.51-2
・愛の歌、ワルツOp.52
・アルト・ラプソディOp.53
・運命の歌Op.54
・勝利の歌Op.55
・ハイドンの主題による変奏曲Op.56a
・ハイドンの主題による変奏曲Op.56b
・8つの歌曲Op.57
・8つの歌曲Op.58
・8つの歌曲Op.59
・ピアノ四重奏曲第3番ハ短調Op.60
・4つのデュエットOp.61
・7つの歌曲Op.62
・9つの歌曲Op.63
・3つの四重唱Op.64
・新・愛の歌、ワルツOp.65
・5つの歌曲Op.66
・弦楽四重奏曲第3番変ロ長調Op.67

第3楽章(再現部)
ブラームスがずっと温めつつ作品として結実しなかった交響曲がやっと誕生する時期。その構想から完成まで20年もの歳月が流れた事に驚く。音楽家、作曲家としての不動の地位を獲得したブラームスの自信に満ち溢れた音が聴こえる楽章。若いブラームスが演奏旅行でアイデアを貯めたハンガリアン舞曲集が作曲されたのもこの時期で、脂の乗り切った充実期。
交響曲第1番ハ短調Op.68
9つの歌曲Op.69
・4つの歌曲Op.70
・5つの歌Op.71
・5つの歌Op.72
・交響曲第2番二長調Op.73
・混声合唱、管楽とティンパニのための『埋葬の歌』Op.74
・4つのバラードとロマンスOp.75
・8つのピアノ小品Op.76
・ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77
・ヴァイオリン・ソナタ第1番Op.78
・2つのラプソディOp.79
・大学祝典序曲Op.80
・悲劇的序曲Op.81
・ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83
・5つのロマンスと歌Op.84
・6つの歌曲Op.85
・6つの歌曲Op.86
・運命の女神の歌Op.89
・ピアノ三重奏曲第2番ハ長調Op.87
・弦楽五重奏曲第1番へ長調Op.88
・交響曲第3番へ長調Op.90
・アルトのための2つの歌Op.91
・4つの四重唱Op.92
・6つの歌曲とロマンスOp.93a
・食卓の歌Op.93b
・5つの歌曲Op.94
・7つの歌曲Op.95
・4つの歌曲Op.96
・6つの歌曲Op.97


第4楽章(終結部)
晩年のブラームスの曲には憂愁の美が《淡々》と刻まれる。私にとってのブラームスの遺書、『クラリネット五重奏曲』のクラリネットと弦楽器の甘美な語らいには『こんな人生も悪くなかった』というブラームスの諦念が聴こえてくる最終楽章。
・交響曲第4番ホ短調Op.98
・チェロ・ソナタ第2番へ長調Op.99
・ヴァイオリン・ソナタ第2番Op.100
・ピアノ三重奏曲第3番ハ短調Op.101
・ヴァイオリンとチェロのための協奏曲イ短調Op.102
・ジプシーの歌Op.103
・5つの歌曲Op.104
・5つの歌曲Op.105
・5つの歌曲Op.107
・ヴァイオリン・ソナタ第3番Op.108
・混声8部合唱曲『祭典と記念の格言』Op.109
・3つのモテットOp.110
・弦楽五重奏曲第2番ト長調Op.111
・6つの四重唱Op.112
・クラリネット三重奏曲イ短調Op.114
・クラリネット五重奏曲ロ短調Op.115
・幻想曲集Op.116
・3つの間奏曲Op.117
・6つのピアノ小品Op.118
・4つのピアノ小品Op.119
・クラリネット・ソナタOp.120(全2曲)
・4つの厳粛な歌Op.121
・11のコラール前奏曲Op.122
・ハンガリー舞曲集(全21曲:管弦楽版)
・ハンガリー舞曲集(全21曲:ピアノ連弾版)


(以下、作品番号が不明あるいは無いもの)
・F.A.E.ソナタ
・前奏曲とフーガ第1番イ短調
・前奏曲とフーガ第2番ト短調
・雨の歌
・5つの歌曲(オフィーリアの歌)
・ドイツ民謡集(全49曲):第1~29番
・ドイツ民謡集(全49曲):第30~49番
・子供のためのドイツ民謡集(全14曲)
・子供のためのドイツ民謡集(全14曲)
・14のドイツ民謡集
・12のドイツ民謡集


演奏はグラモフォンレーベルだけにお手本然としすぎて折り目正しい感じ。交響曲4曲は最晩年のカラヤンのもので何度か録音している過去のものより好きになった演奏でした。
ブラームス好きでお暇と根性のある方にはぜひお奨めの限定規格です。
さて、次はどんな聴き方をしようかな~016.gif

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by lime2005 | 2009-08-17 02:00
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