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あえて、ちいさな『魔笛』2009・・・

e0038778_03878.jpg今年もちいさな魔笛を観に両国シアターXに行って参りました。
(8月23日Aプロ 16時半開演)
パンフレットを拝見して今年は7公演もある事に驚きました。
当然キャストも多く、更なるパワーアップを期待ですね(笑)
昨年はエッダさんの演出でしたが今年は音楽監督の天沼裕子さんが音楽監督・台本・演出他一手に引き受けていらして構成にも工夫が一杯の舞台でした。

このシリーズを拝見するのは3回目ですが、出演者やスタッフの『良質なオペラ』を届けたいという熱意&熱気が伝わってくる舞台は今回も変わりありませんでした。
それに加えて、台詞回しがコミカルでアップテンポなユーモア(一部に二谷幸喜的喜劇説も)が客席との距離を縮め、桟敷席の子供達はもとより、大人も思わずクスリの場面多数。


終演後に天沼さん御自身から『台詞はアドリブの事もある』事を伺って驚きました。たぶんそんな勇気ある演者は3人の官女(ノリノリでした・笑)のどなたか?か、ザラストロとパパゲーノの2役を渾身の歌と演技で支えた大井哲也さんかしら?と思いました(笑)

でも一つ気になった事は、全体に説明過多のような気がしました。ストーリーが複雑なので判るのですが最初のドラマトゥルクや台詞の状況説明をもっとシンプルにした方が音楽も劇も停滞しない感じがします。

期待♪♪♪の音楽は前半はゆったり1本調子なのが気になりましたが、『夜の女王様のアリア』以降はテンポが揺れて活き活きとドラマティックな進行に。とにかく珠玉の旋律が宝石箱にギッシリ隙間無く・・というのが『魔笛』♪♪の音楽。ミニマムにエッセンスが凝縮された編曲手腕の見事さは言うまでも無く。本当はフルオーケストラなんだと忘れてしまう程でした。

予告の時にこのオペラは良く判らないと書きましたが、それは今でも変わりなく不可解(筋書きにおいて登場人物の行動に整合性が無いところが多い)なのですが、『どんな人(物)も善悪・白黒・表裏では図れない多面体的存在』と言う事をこんなおとぎ話にサラっと盛り込んで楽しませてくれるモーツアルトって、やはり只者では無い感じ。子供にはこういう『本物』を感じさせてあげたい、と心から思うのです。

出演者はたったの7人+小さいタミーノ役の桐谷君と子ども達&アンサンブルXの舞台でしたが、ちいさな『魔笛』の大きな魅力に魅せられた1時間10分でした。

天沼さん、演奏者&スタッフの皆様お疲れ様でした。

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by lime2005 | 2009-08-24 20:16 | 音楽
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