弟の夏休み、沖縄土産はゴーヤと青パパイヤと島オクラでした。
島オクラ(左)はお馴染みの五角形のオクラ(右)に比べると断面が丸いのが特徴。これはまだ小さい方で実際はもっと大きいのが食べられているようだ。沖縄の在来の品種で、沖縄ではオクラの事を『ねり』と言うのだとか。さっと茹でて刻んだオクラに鰹節としょうが汁をかけていただくのが我家の定番ですが、初めていただく島オクラは柔らかくて、粘りも甘みも強くて美味!!咽越しがいいのです。 今この島オクラに代表されるような、その土地でしかたべられない在来種の野菜に興味津々です。 地元の三浦大根を初め、東京の練馬や亀戸大根、滝野川牛蒡に寺島ナス、山形のだだ茶ちゃ豆、群馬の下仁田ねぎ・・・と以前は只のブランド野菜と軽視していた野菜達ですが、そこに作り継がれる種の存在を感じて思い直しました。 私達が八百屋やスーパーで買う野菜のほとんどは農家が種(F1種)を種苗会社から買って育てた野菜達。高度成長期の頃から病気や寒さ(暑さ)に強く味の良い、生産性の高さを求めて品種改良された種で、一代限りの使いきり種。 一方農家が種を取りながら作り継いで来た固定種は手間がかかる上に生産性の悪い(まるで長男を見るような)野菜達ですが、決定的な差は血筋確かな、親と同じ野菜(DNA)が次代に繋がっている事。 (ちなみにF1種でも毎年自家採種を続けていると7年ぐらいで固定するそうです。) 例えばスーパーで売られている小松菜、丈も幅も同じの工業製品のような容姿に違和感を感じませんか? あれは袋詰めして売る時に便利なように小松菜と青梗菜を掛け合わせてあるので、軸が真っ直ぐ伸びて収穫しやすくしてあるのだそうです。つまり今までチンゲン小松菜を食べていたという訳。詳細は種苗会社の利益確保の企業秘密で明かされていない為意外な野菜を口にしているであろう日々です(笑) そんな固定種の魅力に取り付かれて江戸東京野菜を広めようとしている大竹道茂さんのブログをご紹介します。最近メディアでも度々取り上げられる方で、野菜の話しを始めるとどうにも止まらない熱血漢です(笑)が、 栽培&消費両方面に心を砕いているのが素晴らしいと思います。 この島おくらのような地域の食文化を豊かに支えている野菜、貴方の町にもあったらぜひご紹介下さいね。
by lime2005
| 2010-08-26 09:50
| お料理
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