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クリスマス菓子Vol.1 シュトーレン ・・・

キリスト教の待降節(アドベント)が過ぎて、いよいよクリスマスまでに灯すろうそくの数があと3本。街中がクリスマスの飾りつけで賑やかになった。
クリスマスは今やクリスチャンじゃない日本人にとっても一大イベント。(かえって敬虔なクリスチャンほど質素にお迎えをしたりする・・)
すでにサンタの懐具合を気にしてくれるような年齢に子供達が達した我が家でも、外せないイベントとして、毎年楽しみに迎えている。
そこで毎年欠かさず焼いている3つのお菓子を紹介する。
シュトーレンはドイツのクリスマス菓子。ラム酒に漬けたフルーツやナッツの入ったフルーツケーキのようなパン菓子。
赤ちゃんの枕のような形に焼かれ、雪に見立てた粉砂糖をふる。パンを焼いたことのある人なら簡単に出来て美味しいので絶対手作りをお奨め。
クリスマス菓子Vol.1 シュトーレン ・・・_e0038778_16181346.jpg


 【材料】 一個分            

強力粉..........200g      ミックスドライフルーツ
シナモン.........小1           レーズン.......100g
ナツメグ.........小1/4         オレンジピール...30g
ドライイースト......4.5g          ラム酒........大1          
砂糖............40g          ブランデー......大1         
塩.............小1/3         
卵.............1個           スライスアーモンド...30g             
牛乳............60~70cc      くるみ...........30g     
バター...........50g           
                            粉砂糖     適宜
                            溶かしバター
 【作り方】
<準備>
1、レーズンはさっと熱湯をかけて水気をとり、オレンジピールと共に5㎜角に刻み、ラム酒に漬け込む(最低30分~1週間前につけておくと美味しい)彩りにドレンチェリーを入れてもきれい。
2、くるみは細かく(レーズンより小さめ)刻んで、スライスアーモンドは160℃のオーブンで7分焼く
<シュトーレン>
3、強力粉にイースト、砂糖、塩を入れてホイッパーで混ぜ合わせる。
4、牛乳を人肌に温めて(室温が低い時は40℃)卵を割りほぐして混ぜて、粉に入れてよくこねる。
5、まとまってきて、ボールから生地が離れるようになったらバターを練り混ぜ、1次醗酵。
6、フィンガーテストでOKならガス抜き、くるみ、アーモンド、水気を切ったミックスフルーツを生地に混ぜ込む。
7、10分のベンチタイム後、生地を23cm×25cmに麺棒で延ばす。上になる方をやや控えめにして半分に折りたたむ。2次醗酵後、生地が2倍ぐらいになったら170℃→20分焼成。
8、焼き上がったら溶かしバターをぬって、粉糖をふる。

(醗酵はオーブン内醗酵(35℃~40℃)で、1次、2次とも30~40分で・・・)

ドイツのクリスマスはweihnachten(白夜)と呼ばれて、冬の暗く重苦しい風景を吹き飛ばすかのようにキリストの降誕が希望の象徴のようにクリスマスカラー一色に彩られる。
この時期のヨーロッパ旅行を経験すると病みつきになるほどイルミネーションの美しさに目を奪われる。
断じて言うと、最近競うように邸宅中に電飾を巻きつけるあんな安っぽいデコレーションでは無い。華やかさのなかに祈りの気持ちがこもった気品のある美しさである。
四週間前の日曜にadventskranzと呼ばれる常緑樹の小枝を組み合わせて輪にしたものに4本のろうそくをたてて、その1本だけに火を灯す。以降、日曜日ごとに1本づつ火を灯していき、4本目が灯ると聖夜が訪ずれる。
滞独中、隣りに住んでいたヨゼフフォーバイト一家のクリスマスを迎える情熱的な準備をまの当たりにして、窓ガラス磨きから躓く私がいた・・・。
by lime2005 | 2005-12-02 11:33 | お菓子
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