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風光る・・・

春の訪れを告げるのは空の明るさと軟風だろう。俳句の季語にもなっている風光る・・とは春風の気韻生動を強調した大好きな言葉である。その風がゆっくりと風車を回し始めた・・・。
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この風車に気付いたのは昨年暮れ。高さが70m、地上から翼の先端までは110mもの高さになるので、かなり離れた位置からでも観察する事ができる。我家からは海に向って徒歩10分。
横浜市金沢区、臨海にある三菱重工場内に施工された国内最大級の風力発電の風車である。このモデルはまだ試験機だが、年間約600万kWh、約1,200世帯分に相当する発電を目指しており、これにより石油換算で年間1,400キロリットル(ドラム缶約7,200本)相当の節約、CO2排出量にして約4,200トン相当の削減が可能となるらしい。これは29万本の杉の木の吸収するCO2を削減できる量である。(計算が間違っていなければ・・・)
また特徴として3m/s以下の風見鶏を揺らす程度の微風でも発電可能だという。

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 風力発電は、地球温暖化防止を担う再生可能エネルギーの主役として世界的に導入拡大が続いていて、先進国はデンマークとドイツ。日本も現在745基の風車が稼動、年間の68.4万kwの電力を作り出している(2004年度三菱データー)というのだから、環境保全のシンボリック的存在から本格的な売電ビジネスへの未来が開けつつあるといっていいだろう。
風力発電の基礎知識はこちら(風車の基礎知識をクリック)
←つねに風上に翼を向けるのでこの日は海に向って立つ。風車を抜けてくる風がきれい。

無公害で電力を提供し続ける風車の雄姿に暫し惚れ惚れ。ふとこんな詩が浮かぶ。作者は虚子の次男。閃きは春のひかりのひらめきと共に人間の叡知をも詠っているよう...。

      風光る閃めきのふと鋭どけれ
                                           池内友次朗 
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by lime2005 | 2006-03-15 18:30 | 日記
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