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桜と櫻・・・

桜の国にサクラの季節が訪れた。
私にとってさくらの木は2種類、『桜』と『櫻』に分類されている。
お花見弁当をいただきながら家族や友人と春爛漫を味わう『桜』と・・・
花を見上げた時、ふうっと不安がよぎり憂鬱な気持ちが満ちてくる『櫻』・・・
どちらも同じくらい好きですが・・。

今週の日曜日、小田原にある『櫻』を訪ねた。
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箱根登山鉄道の『入生田(いりうだ)』駅から山に登ること20分。長興山紹太寺の山門を抜けて長い石段を登り詰めた旧伽藍跡の奥庭に330年の間咲き誇っている古木である。
ソメイヨシノよりずっと儚いピンクで、花びらも小さい。エドヒガンザクラだそうだ。

初めてこの櫻を目にした時、瞬間『怖い』と思った。
そして、
櫻の樹の下には屍體が埋まつてゐる!
と言い放ったデカダンスな作家の心理が少しだけ理解できた気がした。

長興山の枝垂桜を見たいと思ったきっかけになった絵が横浜美術館にある。
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神奈川県の郷土画家、近藤弘明氏の『霊桜』である。
間違いなく長興山の枝垂桜をスケッチして描いた・・と図録にはあるのだが、美しい櫻の姿を借りて彼の彼岸の心象風景が描かれていると思った絵である。
こんな絵を描かせた木は『櫻』に違い無いのである。

桜と櫻、あなたはどちらの風景でお花見するのでしょうね!?
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by lime2005 | 2006-03-28 14:10 | 日記
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