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2時間15分の壁・・・

マラソンの世界最高記録の話では無い。
私がぶち当たった仕事の壁の話。

先週末私がやった事、それは赤鉛筆でシナリオの一部を消していく作業。
シナリオとは私が教室でお教えしている一回分のカリキュラムをすべて言葉で書き出したもの。
実際その通りに喋っている訳ではないけれど、お教えするメニューを渡されたら何をどう説明していくかを話し言葉で書き出して確認している虎の巻。

事の発端は先日本部から、『最近受講時間が延びるとのクレームが多くなっているので、挨拶から片づけまできっかり2時間15分で終るように』との通達が来た。特に個人当ての通達ではなかったにせよ充分身に覚えがあるだけに、顔面蒼白。
常に目標を2時間30分に定めていた私のシナリオでは当然厳しい事を自覚する。15分も短縮しなければ・・・。

それでは、何処の部分をどう縮めるのか、実習や会食は受講生次第なので余裕を持っていないと無理。当然デモンストレーションを35分かけていたところを30分にして5分×2(デモンストレーションは前後2回に分けるので)で10分の節約、あとの5分はより一層のスピードで片付け(今だって全力疾走)という結論に至る。

ところがいざシナリオに向かって10分の短縮となると、一品分をまるまる削除するぐらいの量にあたって頭を抱えてしまう。
食材の事、買い物や保存方法、調理方法に応用料理、時には耳学問的なトピックスや歴史秘話を挟んで単調にならないように工夫して書上げたシナリオ。
当然その枝葉の部分をカットしていく以外なさそうだ。何て面白くない作業。

友人がある製パン教室に通い始めて、試験があるからと、毎週山形食パンを焼いて届けてくれる。試作品の数をこなす為に家族では消化しきれないというのだ。
その山形食パンというのがすでにプロ級の腕で焼かれた文句のつけようの無いパンで、『お店が開けるんじゃない~』とからかう私。それでも次のステップに進むには試験をクリアーしないと教えてもらえないのだとか。師範を目指すつもりが双方に無いとあってもだ。

今、世の中が多分野にわたって2極分化しているのを肌で感じる。昔は料理も裁縫も日曜大工だって、祖父の代あたりまでは誰もがそこそこは出来きて当たり前だった。今はやる人はその道のプロにも負けない腕前をこれでもか、これでもかと極め入る。
一方、台所にまな板と包丁の無い家庭が冗談じゃなく増えつつあるという。とりあえず鋏があれば事足りるのか。祖父の代の理想を掲げるつもりは無いが、そのどちらにも余裕が感じられないのは私だけなのか。

赤鉛筆で線を引きながら、こちらが余裕を無くしたら本末転倒なのになあ~と2時間15分の壁に一抹の空しさを感じた。
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by lime2005 | 2006-07-10 13:30 | 日記
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