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年越し映画バトン・・・

去年末、受け取ってからだいぶ経ってしまった映画バトン。
今更ですが消え行く記憶を辿りながら書いてみました~。


NO1最近思う【映画】

私の感動する映画は、マイナー映画館上映、上演期間短い、DVD(かつては video)化無し、、の三重苦の物が多いので取りあえず『寝ないで最後まで観るぞ!』と言い聞かせてから席についてます。当たり前か!!

NO2.この【映画】には感動

『ロミオとジュリエット』(1968年ゼッフィレッリ)
11才で初めて見た字幕の外国映画。原作から抜け出てきたような主人公と動きのあるカメラワークにうっとり。ニーノ・ロータの哀愁を帯びた音楽とオリビア・ハッセーのハスキーヴォイスを当時のサントラ版で擦り切れる程聴いた。
後に監督 がヴィスコンティ監督の右腕として数々の作品で腕を磨いたことを知り、運命の出会いと感じる。オペラの演出家としては1998年の新国立劇場杮落としの『アイーダ』を観て彼のオペラは『美の器』と実感。

『家族の肖像』(1974年・ルキノ・ヴィスコンティ)
ヴィスコンティ 作品の中ではマイベスト3。
作品はカンバセーション・ピースと呼ばれる18世紀に流行した名画のコレクターである老教授(バート・ランカスター)の館にひょんなことから間借りすることになった青年(ヘルムート・バーガー)と彼を取り巻く人々が織り成す一幅のカンバセーション・ピース(家族の肖像)
世代間の対立と交代(滅びの美)がこの映画でもヴィスコンティ的、重厚かつ細密に描かれている。大好きだった女優、ドミニク・サンダが友情出演している貴重な一本。

『暗殺の森』(1969年ベルナルド・ベルトリッチ)
ベルトリッチ監督の若き日の作品。第二次世界大戦前夜のファシズムの断頭から崩壊までをファシストになり損ねた優柔不断な青年の内側から描いた秀作。狂おしいほどに美しく邪悪なドミニク・サンダと多淫で愚かなイタリア女を演じたステファニア・サンドレッリの演技が白眉。
計算され尽された一枚の絵画を見るような一瞬、一瞬の映像美は他の追随を許さない。

『ルードヴィヒ=神々の黄昏』(1972年ルキノ・ヴィスコンティ)
完全主義者、ヴィスコンティ 監督の描くバイエルンの彷徨える王の悲劇。その狂気の役を同じく監督の寵愛したヘルムート・バーガーが演じる。映画を観た後に訪ねたノイシュバインシュタインは外観と内装のちぐはぐさに王の運命を見ることができた。

『黄金狂時代』(1925年チャップリン)
メニューの『アラスカ風ドタ靴の煮込み靴紐添え』を優雅でエレガントなしぐさで食べるチャップリン。人として、最後の一瞬まで売り渡せないものがあることを師は笑いに交えて教えてくれた。

『ブリキの太鼓』(1979年フォルカー・シュレンドルフ)
おとなの醜い世界を知ってしまって3歳で自らの意志で成長を止めてしまったオスカル少年。彼の冷静な目と超能力を宿した叫び声(ガラスを打破る奇声)を介して、ドイツの歴史のうねりとそこに息づく人達を描いた映像叙事詩。はっきり言ってグロイシーン満載の映画なのに、何故か後味を引いてしまう不思議な一本。

『太陽がいっぱい』(1960年ルネ・クレマン)
地中海を舞台に繰り広げられる洋上サスペンス。主人公トム・リプリーを演じるアラン・ドロンが屈折した青春像を演じて見事。加えて、殺意をかり立てるテーブルナイフのアップや、市場の雑踏の静けさの中にカット・バックさせた 頭の無い魚など、主人公の心理描写が風景描写の中に巧みに描かれる映像美。リメイク版の『リプリー』(1999年)も観たが、返って旧作(本作と呼びたい)の完成度を際立たせただけだった。サスペンス映画myBest。

『夏至』(2000年・トラン・アン・ユン)
ハノイに住む三姉妹の絆とそれぞれの異性への思いが、熱く湿った空気とシンクロしながらたおやかに語られる映像詩のような作品。これでベトナム映画をはじめとしたアジア映画に目覚める。

NO3.直感的【映画】

映画に登場する様々な食事シーンは直感的にその人となりを代弁していて面白い。
例えば、、、
ヴィスコンティ監督の描く食卓シーンは調度品も含めて名画のように美しいけれど、そこに温かみや慈しみを感じることは出来ずに何処か空虚。
『太陽がいっぱい』の洋上での食事シーン、すずきのグリエに白ワインを傾けるドロンの粗野な野性味は伏線となって後の悲劇を招く、、、、などなど。

『食事を見ればその人のことがわかる。胃袋ではなくて心の状態が・・』と語った2000年前のギリシャの詩人の言葉を映画監督達は百も承知で食事シーンの撮影にのぞんでいるのだろう。
その無防備の内なる姿を・・・。

NO4.こんな【映画】は嫌だ!
子供達にディ○ニー映画を見せて育てたことを 深く深く後悔している。
どれも口当たりのいい砂糖菓子のような誘惑で子供の気持ちを引き付けて、麻薬のような習慣性で次作を紡ぎ出す。でもそこにあるものは原作と思われる名作童話の改ざんと金太郎飴のような画一的なテーマと結末。

NO5.この世に【映画】がなかったら・・・
2時間×○百回の時間の節約と引き換えに失うたくさんの見果てぬ夢

NO6,バトンを渡す人5人
何方か受け取っていただける方、宜しくお願いします。
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by lime2005 | 2007-01-03 08:57 | 日記
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