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最新栄養学・・・

先週の金曜日の栄養学のセミナーは面白かった。毎年大学から講師を招いて最新情報を受け取り、後半はQ&Aや意見交換であっという間の2時間半。

今回は『日本人の食事摂取基準』2005年版の内容確認と先月施行されたばかりの『食育基本法』について・・
『日本人の食事摂取基準』2005年版というのは今までの『栄養所要量』にあたるもので健康の保持、増進の為にどの栄養素をどれだけ摂ればいいかを、性別、年齢、生活別に1日あたりの数値で示したもの。5年ごとに微調整がされている。(厚生労働省保健局)
今回の見直しは『生活習慣病の予防』が盛り込まれて、過剰摂取に制限をつけて具体的に明記・・というのが見直しポイント。

ここまでは長い前置き、ここから本題。(失礼!)
出産した方なら必ず経験するのが妊娠が判明したその日からあう~『カルシウムを取りなさい!』攻撃。でもそんなに食べられるもんじゃありません。
これまでの栄養所要量では妊婦さんのカルシウム付加は常識でしたが、今回からは『年齢階級別の目安量を摂取している場合は付加量は必要ない』とはっきり明記。
つまり、普通に食べていれば赤ちゃんの分を余計にとる必要は無い・・ということ。

妊婦は活性ビタミンDとエストロゲンの上昇で、腸管からのカルシウムの吸収が激しくアップ。母体からはカルシウムが溶け出して骨量は減るものの、授乳終了後(約6ヶ月)ほぼもとの骨量に回復する・・・・ということが科学的に立証されたのがその理由。

すごいことだと思いませんか?人体、生命の神秘。私は暫し言葉を失いました。
科学だ、栄養学だって言って、しょせん人間の浅はかな知恵の一部分に過ぎないんだ。
そんなことを考えながら細かな数字を眺めていると、どうでもいい事のように思えて来るから不思議。未だ科学が追いつけない未科学分野にはまだまだすごい秘密が隠されているんだろうな。

数字がコロコロ変わる栄養学も何だか滑稽な感じがするし、巷に溢れる健康情報にはもう辟易。
日本の栄養学には核になる『哲学』が抜け落ちていると言われて久しいのですが、『どう生きるか』・・があって初めて『どう食べるか』が成立するように思う。生き方がそれぞれなんだから、基準量なんて曖昧な数字が存在するのも納得がいかない。100人いたら100人の摂取量があって然るべき・・・。

あ、でも一番大切なのは『どう楽しく食べるか』ですけどね!!!!
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by lime2005 | 2005-08-30 09:43 | 日記
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