西麻布の六本木通りを一本奥に入った裏道に威容を誇る洋館ザ・ジョージアン・クラブがある。
いや、もとい。もう間も無く過去形、今週末で惜しまれつつクローズドされる。 一つ星レストランとしてミュシュラン東京ガイドに掲載されてたったの半年しか経っていないのに。 選考委員の目は確かだったのか!?・・それはさておき(笑) 美しいレセプションから螺旋階段を下りてダイニングルームに。 2階分が吹き抜けになった高い天井にはボヘミアンガラスのシャンデリアとブラケット。正面袖の両壁にはターナー風の絵画と大鏡が。 インテリアはジョージア王朝風(らしい・笑)。いつ訪れても大輪のカサブランカにゴージャスに彩られた非日常空間が広がる。 インフォーマルのドレスコードを強かれているのでお洒落必須の店だが、それもまた楽し。 レストランと言うより『夢見る装置』の方が相応しいと茶化しながらもよく通った(笑)華やかではあるが重厚さには今一つなところが気軽に足を向けられたのだ。 上の写真は先週、最後の午餐に出かけて店を後にする時撮らせていただいた。 この店で一番心を惹かれたのは『容れ物』でも残念ながら『料理』でも(と言っても並みの店では出せない個性的なフレンチでしたが)無かった。 それは『サービス』である。 スタッフは総じて若く、サービスの究極『貴方のこの時間の幸福をお約束します』を決して破る事無く、押し付けがましくも無く。 特に余韻を楽しむお茶の時間には茶葉の農園まで指定できる紅茶リストが用意されたり、ハーブティーはわざわざ見本を持ってきて説明してくれたり、手間を惜しまないサービスが憎い程。 もちろんポットでサービスされたお茶はカップに少なくなるといつもさり気無く充たされていました(笑) 数年前、職場の仲間で貸切で昼食会を企画した時もメートル・ド・テル(総サービス長)の大石氏が数々のこちらの要望を気持ちよく呑んでくれて、昼食会は大成功に終わった。 閉店してしまうのは凄く残念であるが、ここのスタッフは何処に行っても通用するサービスのスペシャリストとして太鼓判を押してあげたい。
by lime2005
| 2008-03-05 10:19
| 寄り道
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