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見て見ぬふり・・・

最近よく行く近所のアメリカンスーパーの買い物カートはアメリカンサイズに大きい。
商品の多くがカートン売りなので、大きさは納得なのだが、最近このカートの中に子供を平気で乗せて押している若い親や孫に甘いじじ・ばばさまが目立つ。子供を座らせる座席はちゃんとついてるにもかかわらずである。
中には靴を履かせたまま乗せている不届き者もいて、開いた口がふさがらない。
皆、見て見ぬふり・・・。
一度見かねて『食品を乗せるのでやめていただけませんか』とキッパリ言い放ったら、凄い形相で睨み返された。注意も慎重にしないと身の安全が危ない時代。

思いめぐらせてみると日々の生活を見て見ぬふりをしていることって、少なくない。
掃除の行き届かない我が家のそこかしこはこの際棚上げしておくとして・・
中学生の喫煙に、塾帰りの深夜のコンビニ前のジベタリアン。道一杯に広がって円陣組んでるから通れやしない。路上のタバコのポイ捨てにつばはき。
タバコは日本中分煙が進んでいるからマナーもぐんと良くなっているが、先日若い女性が自転車に乗りながらくわえタバコ、子供の脇を猛スピードですり抜けて行って肝を冷やした。
若いママが駅の階段を細腕で赤ちゃんのバギー持ち上げていても知らん顔。等々・・・

電車の中での破廉恥行為を見て見ぬふりができなかったばかりに、恋を手にした『電車男』はラッキーとしても、おおよそ注意しても逆恨みが待っているだけ・・・。
そういえば今年の春頃、内閣府の世論調査で不良行為をしている少年を見 かけた時の対応については「見て見ぬふりをする」が5割を超えたというニュースが記憶に新しい。理由は逆切れされるとこわいから・・。ノーマルで健全な意見だと思う。

これは日本特有のことなのか、今世界は静かにそんな方向に向っているのか?
少なくとも私が生活していた間のドイツでは少し事情が違った。

電車で靴を脱がせて子供を座席に立たせたら凄い剣幕で『危ないから止めなさい』
渡独1週間目に夜中にゴミをすてていたら注意された。後で知ったことだがゴミ捨ては夜は禁止。
窓拭きをもっとしなさいと隣りの叔母さんに。ドイツ人は窓辺の装いに命をかけてるから(笑)
子供に出来るだけ日光浴をさせたくて靴下を脱がせてバギーで散歩させていたら『足が冷えるから止めなさい、ほらこんなに冷たくなってる』・・とこれは何人もの人に指摘された。確かにドイツのベビー服はつま先までスッポリ型。冬は平均気温-5度。
極めつけはバギー。階段を前にして階下で『バギーを上げるのお手伝いしますよ』と声をかけられなかったことを思い出せない。これは老若男女。等々…上げればキリ無し。
思ったら即行動、見て見ぬふりなんて言葉はドイツ語の辞書には無いのかもしれないと思った。ドイツ人っておせっかい・・・これが渡独第一印象。
はっきりと言葉で意志を伝える西洋と違って、言葉をベールに包んで『暗黙の了解』でやり取りをしてきた日本。それは個々に抑止力が働いていた時代の産物。
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最近まで、ずっと見て見ぬ振りしてきたこの看板。近所の国道沿いの交通量の激しい道路わきにひっそり立てられている。伸びてきた枝で看板の字が読みにくくなるとすぐに刈り込まれて、管理人の意気込みを感じる。
内容はともかく、こんなおせっかいが今の日本にはひどく必要なのかもしれない。
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by lime2005 | 2005-09-16 06:20 | 日記
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