カテゴリ:テーブルコーディネイト( 4 )

テーブルウェア・フェスティバル2006 vol 1 ・・・

東京ドームで年に1度開催される、『テーブルウェア・フェスティバル2006』暮らしを彩る器展に行ってきた。国内外の一流ブランドの新作に出会える他、個性溢れるテーブルコーディネイトが楽しめる食空間のお祭である。
ボリュームのある展示会なので、  『Vol.1・・ロシアの至宝』
                      『Vol.2 洋のコーデイネィト』
                      『Vol.3 和のコーディネイト』  と3部に分けて紹介する。

 《 Vol1. ロシアの至宝・・ロモノーソフ 》

真紅の薔薇とシルクのナプキンが器に映えるこの陶磁器はロシアの名窯、ロモノーソフ
今年のフェスティバルの洋食器一番の見どころとして注目された。

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コバルトブルーの手書きのネットに22金のリボン模様がかけてある上品で清々しいデザイン。



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陶磁器の魅力は抜けるように輝く白さにある。このロシアの知られざる陶磁器、ロモソーノフのコバルトネットシリーズはその白と鮮やかなコバルトブルーのコントラストが卓抜。以前単品では目にしたことがあったが、やはりフルセットは圧巻。どんな料理が盛り付けられたのか、サンクトペテルブルグ宮殿でエカテリーナ2世に愛された名品だそうだ。余計なデコレーションは必要としない凛とした美しさがある。


                                    ロシアのお茶の時間
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こちらは銀のサモワール(卓上湯沸し器)と茶器。
サモワールは現代ではほとんど使われずにインテリアとして使用されるのみだが、かつてロシアのティータイムには欠かせないものだったようだ。
ロシア式は濃く煮出した紅茶を茶碗に注いだら、サモワールの熱い湯で薄めながら何杯もおかわりをして飲み干すのだそうだ。
スーシカ(デザート)にはジャム入りのピロシキやブリャーニキと呼ばれるハチミツ入りの焼き菓子が所狭しと並べられたに違いない。

サモワールの上にはお茶が冷めないようにポットのせておくのだが、これが何とも危なっかしい。名窯のポットだけにハラハラさせられるが、ポットがのせられることでこのサモワールの意匠が完成されると思わせるほど一体感が美しい。

昔読んだロシアの小説にはこのサモワールがよく登場した。そのくらい身近な道具だったのだろう。その中でツルゲーネフの『猟人日記』には野天のサモワールシーンが出てきて、日本の野立ての茶会とは似ても似つかぬ野趣味タップリのお茶会に心惹かれた憶えがある。

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インドの風景と題されたティーセット。

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ロシア・・と言えば民話に登場してバレエ音楽としても有名な『火の鳥』
一つ一つ手書きで描かれた民芸風のモチーフが愛らしいティーセット。

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アナスタシアと名づけられたこの陶器は皇女アナスタシアの誕生日にでも使われたのだろう。明るい空色にかなり控えめの金彩を纏った花模様。このアンバランスな感じが少女から大人へのイメージ。

サンクトペテルブルグという都市は『ヨーロッパの窓』を自負したピョートル大帝の芸術作品とも言えるが、その宮殿の中で愛された名器にも限りない西欧への憧れが息づいてたのだと感じた。
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by lime2005 | 2006-02-11 07:30 | テーブルコーディネイト

yamate Christmas 2005 (Vol.3) ...

   山手111番館
         スウェーデン.....聖夜に煌く北欧モダン

スウェーデン独特のアート&クラフトと煌きを放つクリスタルで北欧の聖夜を演出。

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テーブルに飾られているヒヤシンスの香りが部屋全体に満ちるおもてなしのダイニング。
白、紺、シールバーの北欧の聖夜をイメージした洗練されたテーブル。
椅子の背にかけられたファアーに注目。




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こちらは25日の朝の風景だそう・・。
北欧モダンはシャープな色使いや線の中にも温かみがある。
スープボールの中身はシリアル・フード。
昨夜、お料理頑張りすぎてホストはお疲れの様子!?
(演出、細かすぎない!?久世ドラマじゃないんだから・・・)



   外交官の家
         カナダ.....松の香りのクリスマス

カナダ、何時か訪ねて見たい国である。雄大な山々と平原、深い森と湖。自然への畏敬の念に満ちた松の香りのするクリスマス。
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松の香りのキャンドルが立つテーブル。
モスグリーンのナプキンに松ぼっくりが結ばれる。







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外交官の家は明治43年に明治政府の外交官、内田定槌邸として建てられ、渋谷区からこの地に平成9年に移築された。アメリカン・ヴィクトリアン様式の色濃い外観と室内はアール・ヌーボ風の意匠も見られる華やかな洋館である。
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素朴な松かさのオーナメント・ツリー

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ホーロー製のストーブ。しかもガス。こんな美しいストーブを目にしたのは初めて。
つれて帰りたい欲望を振り切って、美麗の館を後にしました!!



 


さあ、以上6カ国をご紹介しましたが、貴方はどのテーブルで聖夜を迎えてみたいですか?
期間中(~25日まで)、サロンコンサートが各館で開催されているので、一度足を延ばしてみてはいかがでしょう。
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by lime2005 | 2005-12-14 06:10 | テーブルコーディネイト

yamate Christmas 2005 (Vol.2) ...

 横浜市イギリス館
       イギリス・・・・アンティークなクリスマス

シャーローックホームズが活躍した19世紀に視点を合わせたテーブルコーデイネイト。

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正統派を絵に描いたような
british traditional なスタイル。
お皿は昨年発売されたばかりのウエッジ・ウッド 『ルネッサンス・ブルー』古典とモダンの調和が美しい陶磁器である。
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お茶の国イギリスでは欠かせないティータイム。
飾花(フラワーアレンジ)はすべて19世紀(ヴィクトリア時代)のデザイン。
食器の紫紺とワインレッドのコントラストがシック。

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階段の踊り場に小さな森が出現。こんな素朴な飾りが嬉しい。
英国領事公邸として昭和2年に建てられた風格あるコロニアルスタイルの建築。
庭からは横浜港が一望できる。


 ブラフ18番館
        スイス・・・・・おごそかなクリスマス

ヨーロッパの屋根といわれるアルプス山脈に囲まれた、雄大な自然の中にあるスイス。公用語が4つもある地方色豊かな国のおごそかなクリスマスシーン。
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陶器は何処から見てもリバーティー風のイギリス陶器!??
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緑、白、青を基調としたコーディネイトが清楚な美を醸し出す。

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欠かせませんね~オイルフォンデューセット。
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こんなデスクがあると夜なべして手紙をしたためるかも・・。相手はもちろん・・

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この演出にはヤラレマシタ。
チロリアン刺繍の愛らしいベストと眠り猫。
(娘は子犬だと主張、どちらでしょう?)
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建物はフランス瓦と白壁、ベイウィンドウの緑が鮮やかな南仏風。
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by lime2005 | 2005-12-11 13:15 | テーブルコーディネイト

yamate Christmas 2005 (Vol.1) ...


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JRの石川駅から元町を経て坂を登るとそこは山手。現在も住宅、文京地区として外国人遺留地だった頃の面影が残る観光スポット。
港の見える丘公園~外人墓地沿いの山手本通りに横浜市が保存、管理する西洋館が7館あり、常時一般公開されている。
どれも美しい西洋建築ばかりだが、建てられた年代や目的が違うせいか7館それぞれに味わいがある。加えてこの時期の楽しみは各館のクリスマス・デコレーションである。

特に圧巻なのはダイニングのテーブル.コーディネートで、各館が一つの国をテーマに聖夜の正餐風景が演出されている。毎年テーマとする国とデコレーションが変わるので楽しみにしている。
今年はノルウェー・アメリカ・イギリス・スウェーデン・カナダ・スイス・チェコ・イギリスの8カ国。昨年在ったアルゼンチンなどの南半球の国が無かったのが残念だが、2カ国ごとに紹介しよう。

 ベーリック・ホール
          ノルウエー .....ニッセの国のクリスマス
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ノルウエーのクりスマスは jul(ユール)、冬至祭がその名の由来。北欧の暗い冬から明るい春に向う光を祝うお祭り。

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伝説の小人ニッセ(妖精)がイメージされたダイニングにはノルウェーのクリスマスケーキkransekake(クランセカーケ)が乗る。アーモンドパウダーたっぷりの丸く焼かれたスポンジの環を18段重ねてアイシングをしたものが正式。何時かチャレンジしてみたいケーキである。



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イギリス人貿易商B.Rベーリック氏の邸宅として昭和5年に設計された邸はスパニッシュスタイルを基調とし、イスラム様式の流れをくむクワットレホイルという洒落た小窓を持つ開放的な館。

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クワットレフォイルを室内から見るとこの美しさ。

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チェス好きには駒を並べたくなる白黒のタイルの床。




ベイリック・ホールは公開されている部屋が全部で8つ。全部紹介できないのが残念である。
横浜市がこうした歴史的建造物を復元、改修し一般公開し始めたのが2000年頃から。まだまだ知られていない瀟洒な西洋館の魅力をぜひ訪れて味わって欲しい。




 山手234番舘
       アメリカ.....mclaren family‘s christmas in 1957

1957年頃に実際にここに住んでいたマクラレン家のクリスマス風景。
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この日は当時の写真も数多く展示されて、敬虔なクリスチャンだったマクラレン家の心温まるクリスマス風景を垣間見る事ができた。まだ子供達が小さいのでダイニングもペーパーナプキンで可愛らしくしつらえてある。

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建物は関東大震災で崩れた外国人向けの共同住宅として1927年(昭和2年)に建てられ、4つの同一形式の住宅が中央玄関を挟んで上下左右対称に向かい合うアパルトメント。2階は貸し出しスペースとしてギャラリー展示に利用されている。2年前私も仲間と此処でキルト展を開催したが、簡素な作りながら上げ下げ窓や暖炉にキルトが映えた。
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by lime2005 | 2005-12-11 08:16 | テーブルコーディネイト