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子供の領分・・・

春から引き受けた自治会の役員の仕事。
夏祭りや老人会の集いなどのイベントの企画、運営に加えて月に一回の行政との橋渡しの会議への出席も割り当てられた重要な仕事。
5月から今月で3回目の会議になるが毎回挙げられている議題を理解するのが精一杯で、今までいかに地域にそっぽ向いて暮らしてきたかを思い知らされる。
少子高齢化、ゴミ&環境問題、治安と交通安全・・・難題山積である。加えて近隣の工業団地に建設予定の国内最大の産業廃棄物センター建設反対運動、、、(ムム、知らなかった)

その中で子育て支援の一環として行われている区のサポート事業にフト疑問を感じた。
手渡されたパンフにはこう書かれていた。

  『公園遊びサポーター』が出動します。(公園デビューのお手伝い)

その具体的な内容は保育、子育て支援活動の経験者が公園に直接出向いて遊具の使い方や集団遊びの指導をするのだそうだ。ついでに公園のゴミ拾いをして分別の勉強まで。
公園デビューという言葉そのものに抵抗のある私には目的、内容共に理解し難い。
単刀直入に言うと大いなるおせっかい。公園での遊び方まで指導しないと子供を遊ばせられない親がいると思い込んでいる行政のエゴイズムを感じた。
本当に保育や子育て経験者が立てた企画だろうか、そうだとすると『遊び』が何たるかを理解していない!!!!

少子化で公園で子供を遊ばせるのも大変な時代と感じる反面、手を貸していい事と控えた方が良い事の線引きも大事だと思う。
『遊び』は未知で果てなく続くもの。楽しい気持ちと同時に不愉快だったり、悲しくなったり、時には怪我をしたり、そんなネガティブな部分も経験を積んで克復していく。大人はそれを見守るだけでいいのである。
子供は遊ばせるんじゃなくて、遊ばなきゃいけないのである。
保育園や幼稚園の集団に入れば耳を覆いたくなるほどの『指導』だらけの日々が待っているのだから、せめてそれまではという願い。

こんな企画をたてた人達にはぜひドビュッシーのピアノ曲『子供の領分』を聴いて童心に返って、公園で遊んだ日の事を思い出してもらいたい。
幸い、子供の為のピアノ曲では無いのですよ、この曲は。
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by lime2005 | 2006-07-25 06:51 | 日記

蕎麦米雑炊・・・

蕎麦米(そばごめ)なるものを初体験した。
桜の園のマダム、pさんは自他共に認める蕎麦通。先日お会いした折、行きつけのお蕎麦屋さんに持たせていただいたという蕎麦米をおすそ分けして戴く。
先ずはじっくり観察。どれだけ眺めていても飽きないほど美しい。
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蕎麦米(ごめ)の正体であるが、通常蕎麦を打つ時のそば粉は玄ソバ(ソバの実)をひいたもので、そのひきかたによって4種類の蕎麦粉が出来て、どの粉を使うか、もしくはひきぐるみ(ブレンド)で、更級蕎麦(御膳蕎麦)、藪蕎麦、田舎蕎麦と色や香りや食感の違う蕎麦を楽しめる。

一方、蕎麦米は殻のついた玄ソバを塩水で茹でて、殻が開き始めたら湯をきって天日で干し、実を砕かないようにして脱穀する、恐ろしく手の込んだ作り方である。昔はアワ、ヒエ、キビなどの雑穀と混食されたらしいが、現在では米より高価でなかなか手に入らない。

学生時代に食物学の講義で見かけて以来、その存在すら忘れていたので感動の出会いである。早速pさんに蕎麦米雑炊なるものの作り方を聞いてチャレンジ。

e0038778_039264.jpg先ずはひと晩水につけて置く。するとつけた水がとろみを帯びてくる。おそらく蕎麦の表層部に多く含まれているルチン(ビタミンp)が溶け出したものだろう。ほんのり蕎麦の香りがする。
pさんには一度水を取り替え、そのまま土鍋に移したら再び水を入れて柔らかくなるまで煮ると教わるが、別鍋で茹でて一度洗ってからダシ醤油とあわせてさっと煮てみた。




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ダシは一番だし、具は枝豆としめじにかにの実を少し、新ショウガの千切りを添えた。
美味しい!!!ふっくらと柔らかい蕎麦の実の馥郁(ふくいく)とした香りと味
何杯でもおかわりしたいほどで、あっという間に無くなった。
食欲の無い盛夏や、木枯らしの季節にも具をたっぷり入れて土鍋で熱々をいただいくと体の中から奇麗になるような美味しさである。

蕎麦の歴史をたどると、起源は前4000年から2000年。アムール川流域のシベリア説と中国の南部地方説と諸説あるらしいが、アジア大陸中心部の内陸山岳地帯と考えられているらしい。日本では中国から伝来してすでに奈良時代には食され、強健な作物から痩せた土地や寒冷地でも栽培できて、生育期間が2~3ヶ月と短いため奈良時代には備荒食料(非常食料)として備蓄されていたそうだ。思ったより歴史ある食材のようだ。

美味しい蕎麦米をいかにして手に入れるかの課題を残して、早速我が家の定番に入ることになる。pさんには大感謝!!!

美しい食材は必ず美味。これは私が断言する食材の定理。

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by lime2005 | 2006-07-16 10:44 | お料理

2時間15分の壁・・・

マラソンの世界最高記録の話では無い。
私がぶち当たった仕事の壁の話。

先週末私がやった事、それは赤鉛筆でシナリオの一部を消していく作業。
シナリオとは私が教室でお教えしている一回分のカリキュラムをすべて言葉で書き出したもの。
実際その通りに喋っている訳ではないけれど、お教えするメニューを渡されたら何をどう説明していくかを話し言葉で書き出して確認している虎の巻。

事の発端は先日本部から、『最近受講時間が延びるとのクレームが多くなっているので、挨拶から片づけまできっかり2時間15分で終るように』との通達が来た。特に個人当ての通達ではなかったにせよ充分身に覚えがあるだけに、顔面蒼白。
常に目標を2時間30分に定めていた私のシナリオでは当然厳しい事を自覚する。15分も短縮しなければ・・・。

それでは、何処の部分をどう縮めるのか、実習や会食は受講生次第なので余裕を持っていないと無理。当然デモンストレーションを35分かけていたところを30分にして5分×2(デモンストレーションは前後2回に分けるので)で10分の節約、あとの5分はより一層のスピードで片付け(今だって全力疾走)という結論に至る。

ところがいざシナリオに向かって10分の短縮となると、一品分をまるまる削除するぐらいの量にあたって頭を抱えてしまう。
食材の事、買い物や保存方法、調理方法に応用料理、時には耳学問的なトピックスや歴史秘話を挟んで単調にならないように工夫して書上げたシナリオ。
当然その枝葉の部分をカットしていく以外なさそうだ。何て面白くない作業。

友人がある製パン教室に通い始めて、試験があるからと、毎週山形食パンを焼いて届けてくれる。試作品の数をこなす為に家族では消化しきれないというのだ。
その山形食パンというのがすでにプロ級の腕で焼かれた文句のつけようの無いパンで、『お店が開けるんじゃない~』とからかう私。それでも次のステップに進むには試験をクリアーしないと教えてもらえないのだとか。師範を目指すつもりが双方に無いとあってもだ。

今、世の中が多分野にわたって2極分化しているのを肌で感じる。昔は料理も裁縫も日曜大工だって、祖父の代あたりまでは誰もがそこそこは出来きて当たり前だった。今はやる人はその道のプロにも負けない腕前をこれでもか、これでもかと極め入る。
一方、台所にまな板と包丁の無い家庭が冗談じゃなく増えつつあるという。とりあえず鋏があれば事足りるのか。祖父の代の理想を掲げるつもりは無いが、そのどちらにも余裕が感じられないのは私だけなのか。

赤鉛筆で線を引きながら、こちらが余裕を無くしたら本末転倒なのになあ~と2時間15分の壁に一抹の空しさを感じた。
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by lime2005 | 2006-07-10 13:30 | 日記

グレープフルーツのジュレ・・・

『お菓子は一日の句読点』と言った方があるが、季節の句読点でもあり、夏はやはり冷菓が求められる。果汁と果肉がたっぷりでフルフルのジュレはゼラチンの量を固まるギリギリに押さえるのがコツ。爽やかな口どけとさっぱりした甘さが特徴。
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 【材料】 4人分

 グレープフルーツ.....2個
 ゼラチン...........8g (50ccの冷水に振り入れる)
 グラニュー糖.........50g
 レモン汁..........15cc(大1)
 白ワイン..........50cc(お好みでコアントローやグランマニエでも)        
ペパーミントの葉
                             
 【作り方】

1、ゼラチンを50ccの冷水に振り入れて20分置く。
2、グレープフルーツは1個は果肉を取り細かく刻む、残りは絞って果汁を取る。もう一個は全て果汁を絞る。 (あわせて300ccの果汁が取れないときは水を足す)
3、鍋に果汁とグラニュー糖を入れて火にかけ、沸騰直前で火を止めてふやかしたゼラチンを入れる。
4、粗熱を取り、果肉、レモン果汁、ワインを入れてかき混ぜて型に流す。
5、冷蔵庫で1時間以上冷やし固めたら、いただく直前にフォークでクラッシュする。

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ジュレ(gelee)はフランス語でゼリーだが、冷菓に限らず料理のゼリー寄せやジャムまで広範囲で使われているようだ。
和菓子の寒天を使った水菓子と違って、さっぱりとした口どけがゼラチンの特徴。
これは溶解温度が人間の体温に近いので、舌にのせた時直に溶け始めるから。
一方寒天は100度近い温度でやっと溶けはじめるので、舌にのせても暫らく溶けず、ツルンとしたのどごしが特徴。
グレープフルーツをオレンジやレモンに替えて作っても美味しい。
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by lime2005 | 2006-07-09 07:48 | お菓子