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骨折その後・・・

骨折生活3週間目突入・・・。
もう患部の腫れも内出血によるうっ血もひいて、痛みも動かす時だけに減った。
骨折当日の保冷材で冷やし続けても引かなかったあの痛みからすると夢のような回復。
前回の簡易ギブス(足の裏側だけを固定)から膝までのガッチリギブスに替えていただき、
患部が足首からしっかり固定されるので安定感があって具合良い。
今はギブスと言ってもグラスファイバー製の包帯を使うので、軽くて通気性が良くて快適。
もう少しばかりの移動なら松葉杖を使わないでかかとを使いながら移動できるようになり、ストレスが激減(家族も・笑)
医者によると『とにかく足を使わないのが何よりも快癒の早道』との事。
お陰さまで小さな骨が付き始めているので順調のようです。
此処で無理をせずと自分に言い聞かせてじっと耐える日々・・・。

ところで、この骨折時の腫れと痛み、これって何だろうと思った。
折れた骨が神経を刺激しているの?それとも内出血の痛み??
別に骨折に限らず、人は外傷や疾患時に患部に痛みを感じるけれど今更何故?!な疑問。

困った時のワイル博士の本にはこう書かれていた。

 『患部の炎症、それに伴う痛み、すなわち疼痛(とうつう)は局所に防御物質を集めようとする免疫系が利用する伝達物質の方出によって引き起こされる』
そして、

 『その痛みを不快なものと感じる事によって、われわれの注意を局所に向けさせ、活動の防御と休養を強いる。つまり、炎症とそれに伴う痛みは体の治癒能力が正常に働いているサインであり、局所に必要な栄養物や免疫部隊が到着したことのしるしである。』
うう~ん、そうだったのか。炎症のメカニズムを初めて納得する。

つまりは不快と感じる事自体が治癒へのプロセスであり、代償だったのねと納得。
逆にこのプロセスから外れる怪我や病気こそが要注意なんでしょう~。

『そうは言っても痛いものは痛い!!よって、二度と骨折なんかご免だわ033.gif!!!』

と自覚、自己防衛させる事も人の体にはプログラミング済なハズなのですが・・・008.gif
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by lime2005 | 2008-09-29 01:28 | 日記

IFAA 2008・・・

骨折生活10日目。ようやく不自由&退屈生活にも慣れてきたところ。
記憶が飛ばない内に・・・・
幻想芸術展-- 東京-- 2008 9月13日世田谷美術館に出かける。
骨折の2日前、3連休の初日の蒸し暑い名残の夏の日だった。

e0038778_18255694.jpg世田谷美術館は小田急線の千歳船橋からバスか田園都市線の用賀から徒歩17分。砧公園の一角にある眩しいほどの緑に囲まれた美術館で、この日は併設のレストランで結婚披露宴の準備が進められていて、少し華やいだ雰囲気だった。
一人で見るのもつまらないので、此処から直ぐのところに住む友人Nと待ち合わせする。
美術館内の市民ギャラリーの一角で、決して広いスペースとは言えない場所にギッシリと絵が展示されていて一歩入るなり圧倒される。

しばらくして夫の友人井関 周さんと合流。いろいろ解説(絵の周辺の事)していただきながら鑑賞。45~6人、約200作品ほどの展示。
先の記事にも書いたが、幻想美術と言っても時代もジャンルも広範すぎて判り難い。

一応、代表の田中氏の考える定義としては、
『ヴィジョナリー(幻視的)・アート、シュルレアリスム(超現実主義)、ファンタスティック(空想的)・アートなど、思考の経路などで差異があるそれぞれが、独立あるいは包括した作品』となるようだ。


 なかなかの力作が並ぶ中で私の目を引いたのはこの3人。
   みどり根子さん、作品は『散歩道』

おわらない悪夢、強い光、不安、霊魂、陽だまりの中の黒い影、罪の意識、猫の生臭い息、餓え、時間のずれ、愛、湿った黒い土、再生。


   勝 国彰さん 『業の花びら』すでに20枚程の連作で書き続けられている作品の一枚。残念ながら写真は二つ前のno.16(展示は18)
    
    <業の花びら>

  夜の湿気と風がさびしくいりまじり
  松ややなぎの林はくろく
  そらには暗い業の花びらがいっぱいで
  わたくしは神々の名を録したことから
  はげしく寒くふるえてゐる

 賢治の<春と修羅>の詩編、業の花びらのシリーズ。現世に咲く花達じゃないからこそ魅かれたと思う。勝さんの日本画は密かなファン、実は。

   長島 充さん    『神話と伝説 no19深山仙人図

中国に伝わるこの伝説の世界に遊べたら思った、力強いラインが持ち味。

油彩、テンペラ画、版画、エンピツ、CGと画材も様々。他にもご紹介したい作品が沢山あるのですが、全体には若い、甘いナルシズムが漂う作品が多いなと感じた。時代だろうか。
ただどの作品にも共通なのは絵筆を持つ手に、画家の脳が従っている事でしょうか。
これは幻想絵画の幻想たる所以の一つ・・・・。

来年はどんな幻想世界に誘ってくれるのか、今から楽しみな展覧会だった。
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by lime2005 | 2008-09-22 18:21 | 寄り道

大野和士の『英雄の生涯』・・・

東京芸術劇場シリーズの『作曲家の肖像』 Vol.69 《R.シュトラウス》を聴く。

e0038778_1842625.jpg指揮:大野和士
クラリネット : 三界秀実
ファゴット : 岡本正之
ソプラノ : 佐々木典子
ヴァイオリン *矢部達哉

演奏:東京都交響楽団
***purogram****

四つの最後の歌
クラリネットとファゴットのための
二重コンチェルティーノ

--intermission--

交響詩『英雄の生涯』 op.40



満席の芸術劇場は開演前から熱気がこもり、私も初大野さんの指揮に期待が高まる。
『四つの最後の歌』はシュトラウス晩年の歌曲で、ソプラノの独唱と分厚い管弦楽が人生の美しくも哀しい夕映えを切々と歌い上げる曲。
大野さんの指揮は深い諦観を感じつつも重くなり過ぎない叙情味豊かな演奏だった。ソプラノの佐々木さんは緑川まりさんの代役だったせいか、声がのびきらなくて、オケにかき消されてしまっているところが随所に感じられて、残念だった。

続いてのコンチェルティーノは独奏クラリネットとファゴットのデュエットと弦楽五重奏、ハープ、これに独奏の弦が加わるユニークな編成。
四つの最後の歌と同じく最晩年の作品だが、こちらは色調が明るく快活で、バロック音楽を聴いているような透明感のある楽しい曲。ソロ陣はいずれも都響のトップ奏者の方達、頑張っていらっしゃいました。

休憩を挟んで本命の『英雄の生涯』はご存知シュトラウスの自己愛的誇大妄想がその実人生に置いても見事に結実する、ユーモアーとペーソツに富んだ最後の交響詩。
どんな人にも許される所業では有りません、自らを『英雄』と呼ばせる行為(笑)しかもそれを人生半ばにしてやってのけるのが英雄の英雄たる所以。ブラヴォー019.gifR・シュトラウスな曲。

演奏は文句のつけよう無く素晴らしかったです。何しろ都響だってWコンマスの臨戦体制017.gif
全体のタッチは軽快で、明るく、滑らか。でもくっきりとした輪郭に気骨とメリハリが感じられる雄弁な指揮でした。語り口は滑らかなのに論旨が明確に食い込んでくる語法。。
叙情味も溢れるほどあり、コンマスの矢部さんのソロの陰影ある音色がこれまた素晴らしかった。

大野さんのスケジュールはHPによると2011年の10月まで(3年先)ギッシリ。
そのオケと曲目を追っているだけで目が回りそうになる。オペラは多いし、曲目はほとんどかぶらないしで・・。引っ張りだこと言っても過言じゃない人気ぶりに日本人としても誇らしい気持ち。

次は来年、2009年11月 フランスは国立リヨン歌劇場管弦楽団 を率いての来日公演 。
曲はマスネの歌劇《ウェルテル》らしいが、チケ鳥はまたもや激戦が予想され。ちなみに今回も即日完売の人気ぶりにより対策は必須042.gif なり。
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by lime2005 | 2008-09-17 19:07 | 音楽

骨折女・・・

とうとうやってしまいました初骨折。007.gif全治3週間~4週間だそうです。
基節骨という足の指先から甲にかけて3番目の骨を右人差し指と中指の2本。
今はまだ患部に腫れと痛みがあるので簡易ギブスですが、その後腫れが引いたら2週間はごついギブス生活を宣言され、不自由極まりない生活に憂鬱な気分です。

罹災場所は実家から帰宅途中の真夜中の慣れないスーパーの駐車場。
いい加減なサンダルの履き方で車に走って戻る途中に微妙な段差に蹴躓き転倒。
『あ、やっちゃったかな!』の確かな手ごたえ(足だけど)と共に、風船のように膨らむ足先。
『もうこれ以上は入りません!』の限界に挑戦したかのような腫れ方があっぱれでした(笑)

痛みもありますが、それより何より動けない事の不自由さが辛い。
受話器を取るにも、エアコンのモードを変えるのも、辞書や新聞・・狭い我が家ながら微妙な徒歩距離にあるものばかりで、その度に娘や夫にお願いするのがうっとおしく我慢。で、イライラ募り・・・・

ああぁ~普通に歩けるってなんて偉大!!な事

実は今年に入って転んだのは2度目で、前回は押されたとは言え駅で階段落ちして顔面スライディング。その傷跡がメルヘンティックな『象を飲み込んだうわばみの図』(星の王子様由来)で笑っちゃいましたが・・。
こうも続くと体力の衰えを感じずにはいられないです。
ギブスが取れたら緊急最重要事項です。臍から下の筋肉増強066.gif
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by lime2005 | 2008-09-17 13:30 | 日記

新秋9月大歌舞伎・・・

e0038778_1442037.jpg歌舞伎ファンのTさんのお誘いで2年振りの歌舞伎鑑賞会。
ご一緒したPさんと銀ブラ&のんびりランチの後、会場の新橋演舞場近くのカフェでTさんと待ち合わせ、夜の部の開幕を待つ。

今回の演目は
加賀見山旧錦絵 (かがみやまこきょうのにしきえ)色彩間苅豆 (いろもようちょっとかりまめ)
の二本立て。

余談ですが、かっちり漢字のタイトルとほろっとくずした読みのギャップが素敵です。
これも歌舞伎の伝統なんでしょうか(笑)
なんて事を考えながら会場へ。歌舞伎座の艶やかさとは違うシックな内装の演舞場。


加賀見山~はお局岩藤(海老蔵)の陰謀で自害せざるを得なくなった女主人尾上(時蔵)の為に復讐を企てる召使のお初の復讐劇で、『女忠臣蔵』とも呼ばれる勧善懲悪のシンプルなストーリー。
楽しみにしていた敵役の岩藤(海老蔵)の女形がデ、デカイ!とてつもなく(爆)。で、ふてぶてしさ全開の演技は、犯人に仕立て上げた尾上をこれでもか、これでもか、草履で打つシーンが何とも粘着体質で厭らしさ満載。でもこれが全然憎めなくて可笑しささえ漂う。

一方いびりたてられ、激しく打ちひしがれる尾上。
部屋に戻って自らの死をもって潔白を証明するしかないと決心するまでの長い長い口惜しさの吐露と諦めの時。な、長いのなんのって、微妙な心の動きを時間の経過と共に克明に描いてみせる。
『く、口惜しい~~~自害して証明してみせるから後は宜しく、お初!!』とセリフで言うとこれだけの内容を小1時間(笑)

そんな主人の潔白を理知と機転で証明してみせるお初(亀治郎)。見事主人の潔白を証明して岩藤を打ち砕いてみせる大円団。

大輪の華三つ、舞台狭しと咲く素晴らしい舞台でした~~~。
私的には亀治郎のいじらしいまでの健気な演技に一票。

色彩間苅豆~は騙された女の執念と極悪非道男の舞踊劇を亀治郎と海老蔵が演じる。
後半の、時に吉本新喜劇??な爆笑演技の応酬に4時間半の疲れが吹っ飛ぶ。
(歌舞伎はとにかく長い。5分・30分・25分の休憩を挟んで約5時間)

絢爛豪華、栄耀栄華。きっちりと伝統を守って様式美を見せつける合間にふっと肩の力が抜ける笑いを鏤める、なんてサービス精神満点の舞台なんだろう~と思った。これ歌舞伎にあって、オペラに無いものかな(笑)
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by lime2005 | 2008-09-10 23:51 | 寄り道

IFAA始動・・・

やっと更新・・・
9月になり、朝夕の姿さだからぬ虫の音に秋の訪れを感じるようになる。
ほっとしますね、猛暑と天候不順の夏だっただけに・・。

e0038778_1045422.jpg夫の友人で画家の井関周氏から絵画展の案内を送っていただく。
題して、『幻想芸術展ー東京 2008』である。
これは IFAA (International Fantastic Art Association)通称アイファ(国際幻想芸術協会)主催の絵画展で、日本では今回で3回目だそうだ。

幻想絵画と言っても美術史上で明確な括りなど無く、19世紀末の象徴主義絵画~シュルレアリズムと広汎な流れを汲む絵画様式?!と私は解釈。
それはセザンヌが描いたあの素朴な林檎の絵とは決定的に違う事だけは確か(笑)
何が決定的!?か。それは時には寓話や神話や伝説のイメージを身に纏わせながらも画家の深層心理とか観念とかの内面が表層に強烈に曝け出されている事と、受け取る側の感性で見る人の数だけ絵画が存在する事であろう。
セザンヌの林檎は誰がどう見ても静かな林檎の置かれた風景以外にインスピレーションはくれない。

そんな私が偏愛する幻想絵画の画家達・・エルンスト、クレーにルドン、ギュスターヴ・モローやルネ・マグリット、ダリ、クノップフにクリムト、ビアズリーにシュトゥック・・・・・を源流とした現代日本の幻想絵画のジャンルが健在な事が何より何より嬉しい絵画展である。

14日まで、世田谷美術館にて。感想はまたのちに・・・
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by lime2005 | 2008-09-07 21:03 | 寄り道