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日本の染め色展・・・

月末に年度末の組織改変が加わって職場に泊り込みしたいほどの忙しさでブログ放置、失礼いたしました。

3月の中旬、織姫Kさんのお誘いで、『とらや』東京ミッドタウン店内のギャラリーで開かれている『日本の染め色展』に出かける。

京都伏見の『染司よしおか』五代目当主の吉岡幸雄氏(Kさんの染色の先生でもある)が、日本古来の植物染めにこだわって研究、染めあげた布の数々を拝見する。

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会場の空間を彩る鮮やかな暖簾の奥にいらっしゃるのが吉岡さん。初めてお会いた印象は京言葉が耳に柔らかい、職人と言うより学者様(笑)

暖簾の下には植物染めの主な材料と染色した布が配置されそのひとつひとつをじっくり眺めながら鑑賞。
少し離れて眺めるとコーナー全体の醸しだす雰囲気と空間デザインが見事な事に気付く。
伺うと、成田国際空港第2旅客ターミナルビルサテライト 到着コンコース のデザインを担当されているとか。ぜひこちらも足を運びたいところ。

e0038778_2151138.jpg紅花で染めた『今様色(いまよういろ)』

平安貴族のトレンドカラー(しかも階位外の間色)はこんなに鮮やかな紅色だったのか。

この紅花、源氏物語には《すゑ摘む花》として登場して源氏を驚愕、落胆させている(笑)



e0038778_217363.jpgご存知藍(あい)。蓼藍(たであい)という植物で染めた藍はその工程で数限りない青色が染まるそうだ。
Kさんが勉強中、藍染の工程をレポートしてくれた時はドキドキした。その独特の言葉にうっとりした。
藍染には葉を腐らせ醗酵させて蒅(すくも)にする方法と灰で沈殿する方法がある事もその時知った。
藍は建てる。甕に藍の華が建つまでじっと待つ・・・。


e0038778_2232797.jpgどうして紫が階位的に高貴だったかが氷解。会場で買い求めた吉岡さんの『源氏物語』の色辞典によると、紫草の根(紫根)で染める、希少かつ高価な染色材料だったため、紫根染めの衣装をまとえる貴族は権力財力の象徴だったと・・。
紫のゆかりの色にもえいでし花のえにしの忘れらくなに・・・平安貴族の恋物語『源氏物語』はそのまま紫のものがたりだと吉岡さんはお書きになっている。


他にも矢車の実で染めた鈍色とか、胡桃色、刈安色・・・・などなど。

e0038778_2321845.jpg会場には小さなショップコーナーもあり、小物類が並べられている。
Kさん曰く、同じ値段で買うなら『紫』はお買い得なのよ!!と、紫根のところですでに学習(笑)
どの小物も丁寧に、繊細に作られているものばかりでため息が出る。
会場が虎やだけに餡子の材料小豆染めの袱紗発見(笑)。媒染(色を定着させる作業)の違いで2色の小豆に染まった布が興味深かった。



e0038778_2323254.jpg中でも一番目をひいたのはこちらのスカーフ。
実は2枚の絹布を合わせてあって、その片側だけに染色されていると手にとってみて判明。
柔らかい色合いと絹糸の細さは今まで目にした事のない逸品016.gif
もちろんお値段もね(笑)
洋装でも和装でも主たる衣装を引き立ててくれそうな色と風合いが見事でした(咽から手!)



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鑑賞後は隣のトラヤカフェで休憩。重ねの色目を表現した羊羹は今回の『日本の色展』オリジナル。甘さ控えめの上品な羊羹でございました。

お忙しい帰省の合間をぬって誘ってくださったKさんと、突然のお誘いにも快くお付き合いしていただいたTさんに感謝。次は江戸小紋工房探訪ですね!!!
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by lime2005 | 2009-03-24 02:01 | 寄り道

花衣・・・

新しいスキンお試し・・でもちょっとド派手につき期間限定(笑)

日、一日と空が明るく明度を増して春本番もすぐそこという感じ。
本日朝の満員電車が心なしか空いていたように思えたのは揃って着ぶくれていないからね(笑)そんな私もジャケット一枚。
そうなると心も軽く春物のふんわり明るい洋服に目が行ってしまいます。
先日、アウトレットで(超~ご近所の)見つけた、花びらが舞い降りたワンピース。

e0038778_2145380.jpg残念ながらワンピースとしては丈が短かすぎて着られないので更に丈を5cmばかりつめて、パンツに合わせてチュニックで着る予定。
脇は大胆にスリットを開けようかな!!!

衿のフリージングが可愛く着心地もなかなか・・。

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柄物は着回しが効かない理由から、極力着ないようにしていたのだけれど最近はついつい手を出してしまうのは年のせい?!!

桜前線ももう間も無く・・・
  今年のお花見、花衣016.gif
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by lime2005 | 2009-03-17 01:39 | 日記

『楽団の色 確立したい』・・・

3月12日朝日新聞神奈川版の記事から

この春から神奈川フィルハーモーニー管弦楽団の常任指揮者に就任する
指揮者の金聖響さん(39)の抱負に涙する(笑)


>団員と心を通わせ、楽団の色を確立したい。

>むっとした人もいたと思うが、刺激を与える役割に徹したかった

>シュナイトさんとの共演を重ねた神奈川フィルは、音色が磨かれ、息が合ってきたと感じる

>でもその前にオケが企業努力をして、地域社会に貢献していると認められなくてはいけない。学校や福祉施設の出張演奏会では、直接観客に語りかけたい。不況の今、変化を起こすために呼ばれたなら、運命だと思っている


シュナイトさんが丹精込めて耕した大地に、どんな色の、香りの花が咲くのか期待が高まる記事である。
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by lime2005 | 2009-03-13 01:37 | 音楽

またまたシュナイト氏のブラームス・・・

神奈川フィルハーモニー管弦楽団の名曲コンサートを聴く。

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 指揮: ハンス=マルティン・シュナイト
 ソロ・コンサートマスター: 石田泰尚
 
***purogram****

ブラームス : ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調 
       ヴァイオリン :  石田泰尚
       チェロ    :  山本裕康

--intermission--

ブラームス : 交響曲第1番


会場に入ったのは仕事帰りで開演5分前滑り込みだった。呼吸を整えるのがやっとだったが満席のミューザ川崎にはいつもより熱気がこもっていたように思う。
昨年春から聴き始めて今回で5回目になるシュナイト×神奈川フィルの演奏会。
この春でシュナイト氏の音楽監督勇退が決まっているのでカウントダウンコンサートになった。多分熱気はそのせいだ。

第一部のコンチェルトはソロパート、石田氏の優美で繊細でいつもに増して研ぎ澄まされたヴァイオリンを献身的に支えるチェロの山本氏の懐の深さに涙し、それを室内楽的親密さでオケの音に配置した、一枚の絵を鑑賞しているようなコンチェルト。ブラームスの旋律美を味わい尽くせた一曲でした。

続く交響曲1番は、モニュメンタルな出だしの音から、『嗚呼~この音がシュナイトの音!!!』
抑制の効いた秘めたる静かな情熱。
でも昨年秋に聴いた4番のストイックな音とは違って音楽に熱さがあるし、始終のびやかさを感じた。
シュナイトさんは足がお悪いので着席して指揮をする。当然腕を小さく動かすだけの指揮振りなのだが、今日ほどその指揮が大きく感じられた事は無かった。
その適確な指揮棒に弦楽器群を始めオケ全体が全身全霊で応えようとしている。何と言っても圧巻は第4楽章で、主旋律の切ない典雅な歌に込める熱が徐々に上がっていって、客席の熱気と相まって力強いクライマックスを迎えるところ。一期一会、この輝かしい音をたぶん一生忘れないと思う!!!!

割れるような拍手喝采。シュナイトさんもそれに応えてか、オケの中に入り込んで楽団員を讃える。2階席、3階席に向って両手でオペラグラスを作って見せるお茶目な仕草に淋しさが込み上げた。

後一回、5月のシューマンシリーズ最終回がシュナイト×神奈川フィルの最後公演。
万難を排して駆けつけたい気持ちである。
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by lime2005 | 2009-03-09 21:37 | 音楽

ひな祭り・・・

弥生3月桃のお節句。
中国の紙の人形(ひとがた)を流して厄払いする行事と日本の貴族の 曲水の宴が結びついた行事が起源と言われているそうで、ひな壇に人形を飾るようになったのは江戸時代以降との事。意外と新しい習慣だったのですね。
我家のお雛様もいよいよ今年でお役放免。心なしか内裏のお顔が緩んで見えるのは気のせいでしょうか?
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変わり雛の一種で着物が正倉院の古代裂の写しでデザインされたもの。20年前に購入した時は『シック』とか『地味』と言われて人気がさんざんだった雛達も、年月と共に我家にしっくり溶け込んだ感じである。
少し着物地をアップしてみると・・・・

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e0038778_1493647.jpg内裏の衣装に模写された文様は『紫地鳳唐草丸文錦』と言うらしく、ペルシャの唐草模様と中国の鳳凰の東西融合のデザインで、正倉院のお宝を拝借(笑)
この古代裂達を一度は見てみなければと長年思いつづけているのである。
(←原色日本の美術4 小学館・正倉院より)


e0038778_24159.jpgこのデザインは奈良時代に流行した文様で『七曜四菱文繧繝錦』。
何処かで見かけた事はありませんか?そう高級な畳の縁模様(笑)
お雛様の御座の畳縁にこの文様が縦に使われているのは天皇と神仏だけが使用をゆるされた文様だったからとか。
デザインもそうですが、正倉院カラーと呼びたくなる滋味で瀟洒な色合いが素敵です。



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e0038778_2373072.jpg岡山の祭寿司にはかないませんが、一つ一つの具を丁寧に作ってちらし寿司でお祝いです。
お寿司の味の決め手は寿司酢の配合。具や季節によって微妙に変えると美味しさアップです。
濃い味付けの具がたっぷりのる散らし寿司の場合はサッパリ甘さ控えめにするとバランスが良いようで。
←今年の見つけもの。
桜フレーバーのすし酢。
ふんわり桜が香るさくらちらし寿司に。
酢の物やマリネで使っても春が爛漫~053.gif
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by lime2005 | 2009-03-01 02:23 | 日記