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こげぱん講師始動・・・

激動だった5月も今日で終わり、ようやく日常生活にもゆとりが出るようになりました。
5月、製パンの講師始動~。
150人程の生徒さんを担当、何とか無事に終えたものの、今までお料理一本でやってきて製菓や製パンは趣味程度にとどまっていただけに、技術も知識も未熟でどうなるかと冷や汗ものでした。

e0038778_263247.jpgまずはレシピ通りに焼いてみる。来る日も、来る日も・・・。
次にあえて崩して焼いてみる。水分量を多くしたり、少なくしたり、こね方を変えたり。
更にアレンジ。此処まで来ると少し自分でも楽しめるようになる。
腰も肩も手指も勤続疲労で根を上げる頃、ようやくどうにか形になって来た気がするが、まだまだ経験値不足で、焼く度にお顔の違ったパンが・・(笑)ほら、少し前に『こげぱん』ブームがありましたよね。とあるパン屋さんがうっかりカマドの中に取り残して、焼きすぎて黒ずみ、すっかりパン人生をあきらめてしまった「こげぱん」。そのやさぐれた根性がラブリーな癒しキャラ。あれが脳裏を過る日々でした(笑)


こねる⇒第一醗酵⇒ガス抜き⇒分割・丸め⇒ベンチタイム⇒成型⇒第二醗酵⇒焼成

これが大まかな製パンのプロセスですが、
ふとこれは子育てそのものじゃないか!!!と気が付いたのです。お子様がいらっしゃらない方は御自分とご両親の関係を思い浮かべてみて下さい。

こねる・・・・
三つ子の魂・・なんて言いますが、パン(人として)の良し悪しを決定づけるしつけのプロセス。
ですから容赦は要りません(笑)ひたすらこねる、こねる、こねる・・時にたたく、延ばすで15分ぐらい。


第一醗酵⇒ガス抜き⇒分割・丸め⇒ベンチタイム・・・・
ここは押したり引いたり。思春期ですから(笑)
特にガス抜きとかベンチタイムは後の成型に(人生に)大いなる影響を与える大切な引きのプロセス。
実際焦らず生地を充分休ませてやると、延びの良い美しいパンが出来上がります。


成形⇒第二醗酵⇒焼成
子育て最終段階、もう親として手出しは出来ません。優しく・・いやもとい、ジリジリしながらも見守るしかありません。うっかり口なんて出してしまったら誰の為の人生か勘違い、自立の足を引っ張って泥沼です(経験者)
最後は綺麗にお色直しをさせて送り出します・・・・・180度のかまどの中。

な~~んて事を考えながら初めての教室で生徒さんの作ったパンがオーブンから出て来た瞬間の感動は忘れられません。何だか全部吹き飛んでしまってこげぱん講師冥利に尽きる瞬間でした。
『さあ、焼き立てを召し上がって下さい!頑張ったあなたと、偶然その空間に居合わせた人だけの至福のお味ですよ!!』
そう、一番伝えなきゃいけない事はパン作りを愉しみましょう!!!でしたわ。
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by lime2005 | 2009-05-31 01:49 | 日記

あえて、小さなオペラvol.2 ・・・

葉桜が初夏のような太陽に反射して眩しかった先週末。
マスカーニのオペラ『カヴァレリア・ルスティカーナ』を両国のシアターX(カイ)で観る。
(・・・とこの記事を書いている最中にPCトラブル発生、そのまま愛機はメンテナンスに007.gif・・・)
4月9日(木)~11日(日)の3公演ともほぼ満席完売の盛況ぶりで私は10日の公演を鑑賞する。

e0038778_1594666.jpg『あえて、小さなオペラ』と題した、昨年の『魔笛』に続くvol.2。

作曲 : ピエトロ・マスカーニ
音楽監督・指揮 : 天沼裕子
演出 : 藪西正道

キャスト
サントゥッツァ : 菅有実子
トゥリッドゥ : 大澤一彰
アルフィオ : 馬場眞二
ローラ : 小倉牧子
ルチア : 大国和子
シチリア島の人々 : 中川越百 川原千晶 佐藤貴子
高橋安紀 大山綾子 藤川亜悠子
亀岡聖子 紺野由香里 志田雄二
安保克則 斉藤洵 新井健士

アンサンブルΧ : 長明康郎(チェロ)
           鈴木結佳(クラリネット)
           真島圭(ピアノ)

憂愁を湛えた美しい間奏曲が一人歩きしている感のあるこのオペラの舞台は地中海のシチリア島。
コッポラ監督の『ゴッドファーザー・パートⅢ』にはコルリオーネ一族の3代目の長男がオペラ歌手としてデビューするシーンがあって、まさにこの『カヴァレリア・ルスティカーナ』を上演中に劇中殺人が起こったのを憶えていらっしゃる方も多いのでは・・。

会場は客席も含めた面積の半分が舞台に設えてあって、登場人物は客席からも出入りするので臨場感溢れる舞台を楽しむ。
舞台上手に主人公トゥリッドゥ の母ルチアが経営する酒場、下手に教会の扉。
のどかなシチリア島の小さな村の復活祭の朝に事件は起きる。
二組の、夫婦と恋人達の糸が絡まり、不信、怒り、絶望、報復へとドラマが進んで行く。
その間、村人達には静かで平和な日常。教会のミサが敬虔に執り行われ、復活祭の酒宴が始まる。追い詰められた主人公は決闘を申し込んで破滅の人生を選び取るという悲劇である。

これまでに何度か観たカヴァレリアの舞台は理性が勝った抑制の効いたものが多かったが、この小さなオペラにはシチリア人の激情した熱い血潮・熱気が伝わって来た。
サントッツア役の管有実子さんのメラメラ燃える青白い炎の歌唱に、捨てられた田舎娘の未練と絶望がねっとり表現されて説得力があったし、ルチア役の大國和子さんはドラマをキリリと引き締める役どころと馥郁とした包容力のある歌唱が素晴らしかった。
難点は主要登場人物を除くシチリア島人合唱団(と名付けてみました)がその無添加ネイチャー風なサラサラとした衣装に準じた薄い合唱しか聴かせてくれなかった事でしょうか。もっと俗っぽく、土着っぽく、群集のエネルギーを感じる分厚い合唱が聴きたかったです!!!アルプスの山小屋をバックに歌っている訳ではありませんからね~♪

歌や演技に増して音楽が熱かった。フルオーケストラをクラリネットとチェロとピアノだけで表現、編曲をされた天沼さん自ら指揮をされた。普通オペラの指揮はオーケストラボックスのピットに納まるので観客からは指揮姿が見えないのですがそこはちいさなオペラ。奏者共に舞台手前中心に位置してキビキビと指示出しをする指揮姿を目の当たりに出来たのがラッキー。やはり指揮者って本番は全身肉体重労働者(笑)

配布パンフによると『あえて、ちいさなオペラ』シリーズを『両国オペラ』と名付けたら?の案が密かに持ち上がっているらしいが大賛成!!!
もともと演劇用に作られた劇場空間ゆえに、制約や障害も多いかと思うのだが、創作意欲が伝わる作品をその分こちらも期待できるメリットが。ぜひ次回はレオンカヴァルロの『道化師』を所望!!(笑)
それに今年の夏はあ・の・魔笛が装いも新たに帰って来ると風の噂に聞き、益々目の離せない両国である。
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by lime2005 | 2009-05-20 09:59 | 音楽

2ヶ月ぶりに・・・

皆様大変大変無沙汰いたしております。

暫く愛機を修理に出していたり、仕事で春から製パンの教室を受け持つ事になってその準備やらで落ち着かない日々を過していました。
新緑が日、一日と深く濃くなって青葉若葉から洩れる陽の光が眩しい季節はもう初夏・・。

先日、と言っても10日程前でしょうか久しぶりに東京で虹を見ました。
春の虹なんて珍しいですよね。だって虹は夏の風物詩とばかり思っていましたから。
遠くにくっきり鮮やかな夏の虹とは対照的にぼんやりした淡い虹が妙に近くで、ふっと浮んではたちまちに消えて無くなる印象、それが春の虹です。

俳句の季語では『初虹』とも言って(その年に初めて見る虹)はかなさゆえに印象深く心に留め置く言葉の代名詞として詩人にも好まれたようです。

 青苔や膝の上まで春の虹  一茶
 春の虹そのあと暫し足洗ふ 野澤節子

 『膝の上まで』に一茶のお茶目さが(笑)
 足を洗うのは農作業の合い間でしょうか、それとも。艶かしさが淡い虹色に重なります。
   

ちなみに『虹』の字の虫は蛇を意味していて、工は貫くという意味があるそうす。古代中国の人にとっては天空を突き抜けるように泳ぐ大蛇がイメージだったのでしょうか(笑)英語のrainbow、雨の弓橋の方がピッタリくる感じがします。

ふと立ち止まらないと見えない・聴こえない・感じないものを大切にしながら、また心に残った四季折々の事を
書き留められたらと思います。

また遡って春の出来事も書きたいと思っています。
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by lime2005 | 2009-05-20 09:57 | 日記