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聖なる夜に・・・

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2週間ぶりに休みが取れて、ゆっくり過ごしたイブ。
ブリテン作曲のカンティクル(聖歌集)とウイリアム・ブレイクの詩に作曲されたバリトンの為の歌曲集を聴いた。歌っているのはピーター・ピアーズ(T)とフィッシャー・ディスカウ。
その第3番《なおも雨は降る》は戦争の絶望的な状況下で流される血に、キリストの受難を準えていて宗教曲という体裁をとった反戦歌に聴こえた。
長い詩の冒頭・・

 なおも雨は降る......
 人の世のように暗く
 私たちの喪失のように黒く.....
 千九百と四十の釘のように
 盲いて
 十字架の上に。

  詩、イーデス・シットウェル(1940年の空襲・夜と暁)より

ブリテンの歌曲のほとんどは特定の歌手や演奏家を想定して作曲されたようだが、そのほとんどの曲が公私にわたって影響を受け続けた生涯のパートナー、ピーター・ピアーズの柔らかなリリック・テナーに捧げられた。この曲も同じく。

ブリテンの願いに反して
雨は今なお降り続いている・・
霧雨だったり、驟雨だったりしつつも止むことは無い。
by lime2005 | 2006-12-24 23:08 |
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