明日は二十四節気の処暑。暦の上では暑さが止むの意。
一茶の句に 三ヶ月に残る暑さのたのもしき・・・ と開き直って残暑を称えたおかしみの句があるのですが、温暖化何それ?・・の江戸時代でもやはり残暑は厳しかったようですね。 この二十四節気、昔は実際の季節と微妙にズレていて、あまり関心がなかったのですが、食にかかわる仕事を初めてからはそう無関心でもいられなくなったのです。 (この微妙な季節のズレ、立春と立秋が大きいのですが、中国で暦として使われていた土地が黄河の下流域で日本とは気候が違っていたのをそのまま日本が農耕カレンダーとして取り入れた・・という経緯があるようです) 昨日トマトが体を冷やす陰性の食べ物・・と書きましたが反対に冬の野菜には大根やごぼう、人参、里芋・・・と根菜類が多いですよね。これは地中に延びて引き締まりながら成長する。つまり体を温めてくれる陽性の食べ物なんです。 ですから旬の食べ物をとることで自然と暑さや寒さに耐える力をもいただいていることになります。 そこで私は二十四節気にそって、少し季節を先取りして次の季節の体の準備をします。 例えば立秋というと8月の頭、まだ秋の影無く暑さの盛りですが、この頃から陰性の食べ物を少し控えて逆に陽性の食べ物を増やすことで体を秋バージョンに切り替えます。ゆっくり徐々にです。 そうすることで夏バテを防いで、やがて来る次の季節を無理なく体が受け入れてくれるようです。立春も同様。 これをはじめてから風邪をひかなくなったことと、疲れが取れやすくなったように思うのです。 もうこの季節からは冷たい飲み物も控えています。 これは走り、旬、名残りと同じ食材を3度も楽しめる日本ならではですね。 どれもしっかり楽しみたいなあと思います。 俳句引用・・日本大歳時記(講談社)
by lime2005
| 2005-08-22 07:56
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