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IFAA 2008・・・

骨折生活10日目。ようやく不自由&退屈生活にも慣れてきたところ。
記憶が飛ばない内に・・・・
幻想芸術展-- 東京-- 2008 9月13日世田谷美術館に出かける。
骨折の2日前、3連休の初日の蒸し暑い名残の夏の日だった。

e0038778_18255694.jpg世田谷美術館は小田急線の千歳船橋からバスか田園都市線の用賀から徒歩17分。砧公園の一角にある眩しいほどの緑に囲まれた美術館で、この日は併設のレストランで結婚披露宴の準備が進められていて、少し華やいだ雰囲気だった。
一人で見るのもつまらないので、此処から直ぐのところに住む友人Nと待ち合わせする。
美術館内の市民ギャラリーの一角で、決して広いスペースとは言えない場所にギッシリと絵が展示されていて一歩入るなり圧倒される。

しばらくして夫の友人井関 周さんと合流。いろいろ解説(絵の周辺の事)していただきながら鑑賞。45~6人、約200作品ほどの展示。
先の記事にも書いたが、幻想美術と言っても時代もジャンルも広範すぎて判り難い。

一応、代表の田中氏の考える定義としては、
『ヴィジョナリー(幻視的)・アート、シュルレアリスム(超現実主義)、ファンタスティック(空想的)・アートなど、思考の経路などで差異があるそれぞれが、独立あるいは包括した作品』となるようだ。


 なかなかの力作が並ぶ中で私の目を引いたのはこの3人。
   みどり根子さん、作品は『散歩道』

おわらない悪夢、強い光、不安、霊魂、陽だまりの中の黒い影、罪の意識、猫の生臭い息、餓え、時間のずれ、愛、湿った黒い土、再生。


   勝 国彰さん 『業の花びら』すでに20枚程の連作で書き続けられている作品の一枚。残念ながら写真は二つ前のno.16(展示は18)
    
    <業の花びら>

  夜の湿気と風がさびしくいりまじり
  松ややなぎの林はくろく
  そらには暗い業の花びらがいっぱいで
  わたくしは神々の名を録したことから
  はげしく寒くふるえてゐる

 賢治の<春と修羅>の詩編、業の花びらのシリーズ。現世に咲く花達じゃないからこそ魅かれたと思う。勝さんの日本画は密かなファン、実は。

   長島 充さん    『神話と伝説 no19深山仙人図

中国に伝わるこの伝説の世界に遊べたら思った、力強いラインが持ち味。

油彩、テンペラ画、版画、エンピツ、CGと画材も様々。他にもご紹介したい作品が沢山あるのですが、全体には若い、甘いナルシズムが漂う作品が多いなと感じた。時代だろうか。
ただどの作品にも共通なのは絵筆を持つ手に、画家の脳が従っている事でしょうか。
これは幻想絵画の幻想たる所以の一つ・・・・。

来年はどんな幻想世界に誘ってくれるのか、今から楽しみな展覧会だった。
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by lime2005 | 2008-09-22 18:21 | 寄り道
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