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ぴっぴ邸にてお花見・・・

やっと春の陽光が眩しい季節到来と思いきや冬の寒さに逆戻り。
何だか三寒四温が激しすぎて疲れます008.gif
それになかなか暖かくならなかったので、今年の桜は迷い戸惑いながら咲いているようでした。

先週ですが、お花見に行って参りました。
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ぴっぴ邸の美しい桜姫。今年はpenを連れておじゃまいたしました。
あいにくの春時雨でしたが、お昼前について美味しい手料理をいただいたのち、いざお庭に・・・の間だけキッチリと雨が降り止んで(晴れ女効果?!)、再び午後はしとしとざーざー。
そんな明度が低い日だったからこそ、一層お庭の草木が色鮮やかで美しくて・・・暫し見とれてください。

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意志が強そうな君の名前は?
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愛らしいプリムラ達。
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庭のいたるところで揺れるチューリップ。これを全部手植えしたぴっぴさんをひたすら尊敬♪
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楚々とした風情の花にら達・・・
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ブーケの添え物ぐらいにしか思っていなかったムスカリ、よく見ると釣鐘状の花の先がレースになっていて美しい。
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庭の元気な妖精達♀
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この畑の主の血液型はAかしら?(笑)
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全体はこんな感じ。

御一緒したKさんと桜茶をいただきながら午後もまったり・・・・梅の木に遊びに来たキツツキを目で追ったりした。こんな贅沢な時間も庭師ぴっぴさんの日々の徒労あってこそと深謝。
だって私は享受するだけで何ひとつ心配の種も無く、(残念だけれど)その分感動も小さいはずよね・・・・。
# by lime2005 | 2010-04-11 00:31 | 寄り道

大銀杏よ再び・・・

お隣のF夫人にいただいた携帯画像は先日倒れた鎌倉の大銀杏です。
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『別当公暁のかくれ銀杏』と言い伝えられた樹齢千年の銀杏は、鶴岡八幡宮の本宮に上る左手途中から下に移されて、再び根付きの時を待つ事になりました(ほっ!)。

甥の公暁の手にかかって命を閉じた実朝の死をもって源氏の治世は終わりを告げるのですが、『吾妻鏡』にはこの日こんな歌が記されています。

        出ていなば 主なき宿と なりぬとも

                軒端の梅よ 春なわすれそ


これは、1219年1月27日、実朝が夜に予定されていた右大臣の拝賀式に出るため屋敷を出る時、家来に髪を切って与え、雪をかずいて咲く梅の花を見て詠まれた歌で、すでにうっすらとした覚悟が感じられる、哀しくも切ない歌なんです。少し出来すぎの感が否めないのは吾妻鏡が幕府の正式記録ゆえの潤色疑惑も当然あるからですが、

他にも、

       大海の 磯もとどろに よする波  
       
          われて くだけて さけて 散るかも       


大好きな歌です。こんな雄大と気品を兼ね備えた和歌を七百首以上も私家集(金塊和歌集)に収めさせた実朝は立派な詩人だったと定家も絶賛したと言われています。

私にとっての大いちょうは、この詩人実朝が京文化にあこがれを持ちつつ、歴史の波にのまれて生きた証のようにも感じられるので、再び元気に根付いて欲しいと心から願っています。

なお、お気に入りブロガー高味さんの描かれた大銀杏シリーズは実朝の時代から以降も人々の記憶に刻まれ続ける木を思って興味深いのでご紹介させていただきます♪♪
# by lime2005 | 2010-03-21 04:31 | 日記

料理と掻敷(かいしき)・・・

今月は和食の基本でかき揚を教えている。
プロも天ぷらの卒業試験がかき揚というぐらいだから、幾つかのポイントをキッチリおさえないとからりと揚がったかき揚は作れない。なんとか無事に揚がった春菊と桜海老のかき揚に敷き紙を敷いて盛り付けるとふんわり春の香りが立ち上がってくる。

皆様ご存知の敷き紙を掻敷(皆敷とも)と言って料理や器を引き立てる小道具として奉書紙やさまざまな葉が使われますよね。
天ぷらなどの揚げ物に敷く和紙を『白掻敷』と言って素材の余分な油を程よく吸って、器に油じみが付くのを防いでくれる。織り方に祝儀と不祝儀の場合があるので気をつけて下さい!と添えて織ってみせるのだが、自分自身もよくわかっていないのが葉を敷く『青掻敷』の方である。

どんな料理にどんな葉が使われているのか・・・
赤飯に南天の葉(難を転ずるの意から)、お正月の鏡餅に裏白や柳に松にゆずり葉。浅い知識で、初夏から夏にかけては鯵寿司や卵豆腐などに笹の葉を使い放題していたら、ある受講生が『我家では笹の葉は縁起が悪いから使いません!』とおっしゃる。理由は良く判らないとの事だが、気になったので調べてみたら、笹は武士の切腹の最後の酒(と言ってもそれに見立てた水だったとか)の肴三種(身切れ)を出す時の掻敷で当時の武家社会では縁起が悪いので普段は使わなかった事が判明。他にも仏事では葉を裏にして使うなど、今では消えてしまった風習なんだとか。
けれども青掻敷の決まり事の一番は焼き物や揚げ物には添えても、煮物や蒸し物にはNGな事は知らなかった。
最近の日本料理には青掻敷がよく使われていて、昨年の秋にいただいた店でも紅葉した葉や銀杏の葉がこぼれんばかりに添えてあったし、間違って食べると怖い紫陽花の葉がデザートに添えられた店もあった。もちろんサービスする人は一言添えたが、ちょっと演出過多な感じが否めない。

更に、日本料理には『掻敷十二ヶ月』という言葉があって、その季節に使える葉や花の例も知る。

春…梅、椿、桜、菜の花、タケノコの皮、新芽、桃の枝、山吹、青竹の器、ユズリハ、ヒバ、シダ、ウルイ、ワサビ、カエデ

夏…カシワの葉、クマザサ、フジの葉、ショウブ、ヤマボウシ、朝顔、夕顔、ホオズキ、ホオバ、ヤマブキ、若柿の葉、青紅葉 、紫陽花

秋…紅葉の葉、トチの葉、クワの葉、菊、キキョウ、ススキ、ナデシコ、フジバカマ、柿の葉、ハギ、栗(葉・いが)

冬…松葉、ウラジロ、ナンテンの葉、カンツバキ、サザンカ、ヒイラギ


筍の皮はまさにこの季節。捨てないで焼き物の側に添えると野趣味溢れる盛り付けができる!!!
やや・・、笹は入って無い??(笑)
焼き物や揚げ物に、相応しい季節のものをあくまで料理を引き立てるように控えめに・・・・・。本来はもっと事細かくルールが決められていたが形骸化したり風化してしまって今に至る。
掻敷のルーツ(やはり太古は皿代わり?・笑)と本来の目的(季節感の演出)を知ると、皿に食べられないものを盛り付ける民族の風習からあらためて自然への畏敬の念を感じる事が出来て興味深い。
# by lime2005 | 2010-03-16 04:48 | お料理

生命力・・・

皆様ご無沙汰しております。
薄寒い春の風が、潤いを増した木肌に、赤味を帯びた枝先に、気を送っているように感じられる季節。冬眠から醒めたクマはまずは苦味たっぷりの春野菜を食べて身体を覚醒させるのだそうです。
ふきのとうに菜の花、こごみにのびるにたけのこ・・・。

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少し前に母と散歩した時に見つけた福寿草です。

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そして緑の、木々の、森の始まりを見つけました。
春の息吹きには限りない元気をいただけますね♪
私もそろそろ覚醒しなくちゃ!です(笑)
# by lime2005 | 2010-03-09 02:01 | お料理

1月・penの写真館・・・・

ご無沙汰しています。
1月撮った写真の中から・・・

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年始に出かけた蓼科高原の夕焼け。中国語で夕焼けの空色を『落霞紅(ラオシアホン)』と呼ぶそうですがこの景色にピッタリ。外気温は氷点下で凍てつく寒さでしたがずっと見とれていました。

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長野県茅野市にある丸井伊藤商店の味噌蔵・・・
いかにも良い酵母が住み着いていそうですね~。ザラットした質感で撮ってみました。

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八ヶ岳ってやはり八つの峰で構成されているのね!と改めて納得した。
長野方面へは20年も中央高速を運転しているのにこの景色には出会えなかった!!!
ちなみに中央下の黒い影は心霊現象ではなくて埃です。ブロアー(レンズを掃除する小道具)を持ち忘れた(笑)

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新年会でいただいた、涙が出るほど美味しかった赤ワイン煮込みのモツ鍋♪~
今年はこれで元気だしていきましょ!!!
# by lime2005 | 2010-02-01 10:33 | 写真